町民から現金を繰り返し盗んだ罪 元巡査長に懲役2年を求刑 検察「地位や信頼を悪用」広島

12/22(月) 18:18

運転免許更新手続きの町民から現金を繰り返し盗んだ罪に問われている竹原警察署の元巡査長の初公判で、検察側は、「地位や信頼を悪用した常習的な犯行」として懲役2年を求刑しました。

起訴内容などによりますと、竹原警察署の元巡査長 増本慎也 被告(31)は、今年3月から6月にかけて、当時勤務していた大崎上島分庁舎で、運転免許の更新手続きなどのために庁舎を訪れた町民3人から、あわせておよそ10万円を盗んだ罪に問われています。

22日の初公判で増本被告は起訴内容を認め、同様の手口の窃盗を10件ほど行い、20万円以上盗んだと話しました。

検察側は、増本被告は生活費の足しにするため犯行に及んだと指摘。
そのうえで、「警察官としての地位や信頼を悪用した常習的な犯行で再犯の可能性も高い」として、懲役2年を求刑しました。

一方、弁護側は、増本被告が真摯に反省し、被害者に対して弁済をしていることや、再犯の可能性はないとして、執行猶予付きの判決を求めました。
裁判は即日結審し、判決は、来月23日に言い渡されます。