被爆80年 被爆の実相をつたえ つなげる被爆者の思いに感謝 広島平和文化センターが式典を開催

12/15(月) 17:25

被爆80年の締めくくりにあたり15日、広島平和文化センターは式典を開催し、被爆者への感謝と共に、その思いを引き継いでいく決意を表明しました。

被爆80年の今年、初めて開かれた式典には広島平和文化センターで、被爆体験証言者として活動を続ける被爆者約30人が出席しました。

【広島平和文化センター 松井一実会長】
「広島市はこれからも皆様の”こんな思いは他の誰にもさせてはならない”という平和を願う心を、市民と共に国内外に伝え続け、核兵器の廃絶と平和の実現を目指していく覚悟です」

続いて、長年の功績と共に被爆80年の今年、子どもたちの平和学習などに貢献した被爆者に、感謝状と記念品が贈呈されました。

そして被爆者たちは、世界中の人が広島を訪れ被爆者の話を聞いてほしいと訴えました。

【被爆体験証言者 新井俊一郎さん】
「原爆資料館の見学ルート上に)我々が発言する、(来館者に)会う機会・チャンス・場所を設けていただきたい。できれば大英博物館程度に、この原爆資料館が世界的に有名になることを願っております」

広島市は「被爆80年は平和学習を全国に広げていく契機になった」として、次世代を担う若い世代の平和意識を高めていく決意を示し、被爆80年を締めくくりました。