今は広島ヘリポート 1961年開港の「広島空港」 空の便の歴史辿る 棚田アナ貴重映像も【棚さんぽ】

11/7(金) 20:00

「棚さんぽ」
今回から、広島の空の便の歴史を辿る新シリーズです。
きょうは広島へリポートで普段は入れない場所に「ずきゅん。」しています。

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
「今回は広島ヘリポートに来ています」
「ヘリポート昔の広島空港ということよね」
「想像がつきません。詳しい歴史がまだわからないので、今回も頼んでありますので」

広島空港が開港したのは今から64年前の1961年、当時は広島市西区に作られました。

開港当初の滑走路の長さは1200mでしたが、1972年に600m延長され1800mになりました。どうしてかわかりますか?

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
「なぜ延長されたか?それは簡単ですよ。大きい飛行機を飛ばすため」

時代はプロペラ機からジェット機へ。

「ほらほら」

滑走路を延長することでジェット機を飛ばすことができるようになりました。

多い時で年間200万人以上が利用していましたが、大型ジェット機の運航に対応するためより広い場所を求めて三原市へ移転。 

その後、広島西飛行場として近距離の地方路線を中心に運航されましたが、利用者は徐々に減少し、2012年から広島ヘリポートとして運用されています。

ヘリといえば、懐かしい映像が残っていました!

<棚田アナのヘリからのリポート>

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん】
「リポートしてましたね」
「してましたね」
「覚えてますか?」
「行ったことは覚えています。リポートしたことは覚えてなかった」
「めちゃくちゃヘリコプター苦手なんよ」
「そうだったんですね。でもそんな顔色は一切・・・」
「仕事ですからね」
「プロですね」
「でも、なかなかいいリポートでしたね」
「そんなヘリポートを今日は特別にご案内しただけ…」(カミカミの恋乃葉さん)
<気を取り直して・・・>
「今日はへリポートを特別にご案内していただけるということで行ってみましょう」
「わかりました」
「楽しみですね、行きましょう」

このヘリポート、普段立ち入りが制限されていますが、今回、特別に入らせて頂くことに。

案内してくれるのは監視塔で働いている橋本さん。
早速、奥へ行くと・・・

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「うわ広い。すごい」
「さっそくドクターヘリ。すごい」
「なんと広いね」

恋乃葉さんがさっそくドクターヘリを発見。さらに消防や警察のヘリのほか、災害対策用のヘリなどが配備されています。

それでは、監視塔へ上りましょう!

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「エレベーターが無いんで」
「階段ですね」
「どのぐらいの高さなんですか」
「6階建てのビルぐらいですね」
「6階建てのビル?エレベーターつけたほうがいいんじゃないですか」
「そうですね」
「できればつけていただきたいんですけど」

するとここで…休憩ポイント。

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「座ってください」
「お嬢様いかがですか」
「もう疲れたんですけど、まだまだ階段が見えます」
「まだまだ半分ある」
「半分?」
「半分弱かな。だからここにあるんですね。休憩ポイントが」
「じゃあ行きます」
「早いですね。もうですか」

休憩の後も階段を上り続けると…

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「ついたかな?」
「先が見えてきました。空が見えます」
「青空が見えるね」
「おおまた違った景色が」
「景色が違いますね」
「滑走路滑走路がよく見えますね」

監視塔からの景色を味わったところで、橋本さんの業務について教えてもらうことに・・・

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「ここでどういう指示をされる?」
「ここでまず一番大事なのは、滑走路にほかの機体がいないか、障害物がないかというのを見て、離着陸機に滑走路上は障害物がございませんという情報を出します。それでパイロットが目で見て、我々の情報をもとに離着陸をすると」
「いつもやってるような感じで、まあ仮に・・・」
「例えばこれだったら<wind 0205knots runway 04 runway is clear>というような形で」
「英語なんですか?」
「一応、基本英語なんですけど、管制官が使ってる用語は英語もしくは母国語というような形で規定されてるんで、まあ半分ぐらいは日本語で」

「サミットの時に岩国から飛んできたじゃないですか、あれここに降りたんですか」
「はい、そこに降りました」
「緊張しますね。それはそうですね。緊張しましたね。ちょうど私、あの時ここにいたんですけど」

実は橋本さん、旧広島空港で働いていたことがあり、当時は管制官として勤務していたんです。ということで・・・

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「空港時代と現在で何が変わったのそしょうか?」
「フェンスの向こう側に滑走路の跡が少し残ってるんです。これがずっと南の海岸線まで」
「だから昔は民家の上とか飛んでましたよね」
「そうですね。この真上を飛んでましたからね」
「あの建物も全部なかった?」
「無かった。滑走路だから。景色がよかったんですよ。宮島が全部見えて」

ここで恋乃葉さん気になるものを見つけたようです。

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「数字?」
「あれは滑走路番号と申しまして、向かっている方向の磁方位を表しています」

磁方位とは方位磁針が示す方向のことです。

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「04って書いてありますよね。この直線上が40度の方向へ向いていますよと、半方位の22と書いてあるのは、220度の方向を向いています」

そして、磁方位には驚きの特徴があるんだとか!

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「年々少しずつ磁方位が変わるんです」
「は?」
「それでこれは52年の撮影なんですけど、03と21になってます」
「ほんとだどういうことそんなことがあるんですか」
「磁力が出るところが少しずつ変わってくる」
「動いてるんですか?」
「信じられん」
「滑走路の番号が変わってくる」
「変わることがあるんですか」
「じゃあ、これから先まだ」
「可能性はあります。その度に書き直さなきゃいけない」
「そのうち南が北になったり、北が南になる?」
「それはないです」
「不思議なもんですね」
「変わったらニュースとか棚田さんが」
「俺がリポートするの?」
「ヘリに乗って」

棚田さんが乗っていた報道ヘリ、実は広島ヘリポートに配備されているんです。

【塚本恋乃葉さん・棚田徹さん・管理運用業務担当 橋本 学さん】
「そこが出てるのがTSSも使ってる報道ヘリです」
「あれHOMEって書いてあります」
「昔はTSS専用の機体がいたんですけど、今は共同で使ってるみたいですね。共同運行、向こう側回ったらTSS?」
「そうであってほしいです」
「向こう回ってもHOMEだったらちょっとショック大きいよね」
「いや絶対裏は…」
「行ってみましょうか」
「確かめましょう」

- 次回放送は ー

「近くで見たの初めてだわ」
「迫力があります」

次回は…初めてのヘリコプターに大興奮!さらに、滑走路の跡地にバスケットコート?
最新のマシーンに「ずきゅん。」連発です!