「災害と捉え対応」広島市のクマ対策 「防除」「駆除」「環境整備」の3本柱で取り組む方針

11/7(金) 19:10

全国でクマによる被害が深刻化する中広島市の松井市長は市民の安全確保を最優先に捕獲体制の強化を図る考えを示しました。

【広島市:松井一実市長】
「有害鳥獣による「被害」という捉え方から「災害」と捉えた上で、行政が踏み込んで対策を実施していく」

松井市長は会見で「防除」、「駆除」、「環境整備」を3本柱に対策をさらに強化すると述べました。

現在、市は、クマが出没し市民の生命や財産に危険が及ぶ可能性があると判断した場合、有害鳥獣駆除班に捕獲を委託しています。

その一方で、狩猟免許を持つ自治体職員=ガバメントハンターの設置ついては長い経験を積む必要があることなどから慎重な姿勢を示し捕獲用の檻を増やすことで、体制強化を図るとしています。

北海道や東北地方ではクマの市街地への出没が頻発していますが、広島市ではクマと疑われる通報件数や捕獲頭数は去年より減っていて人的被害も2010年の1件を最後に発生していないということです。