【広島あの日の今日】掃海部隊ペルシャ湾から帰還(1991年)国内世論を二分 自衛隊、国際貢献へ第一歩
10/30(木) 17:45
「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から34年前の1991年10月30日ペルシャ湾で機雷除去作業の任務にあたっていた海上自衛隊の掃海部隊が、半年間の任務を終え呉基地に帰ってきました。
呉基地に帰ってきたのは、掃海母艦「はやせ」と掃海艇「ゆりしま」の2隻です。
Fバースには隊員の家族たちが出迎え、半年ぶりの再会を喜び合う姿が見られました。
Fバースには隊員の家族たちが出迎え、半年ぶりの再会を喜び合う姿が見られました。
ペルシャ湾への掃海艇派遣は、湾岸戦争後の国際協力のために行われたもので、自衛隊で初めての海外での実任務でした。現地で34個の機雷を処理し、国際社会にもその功績が認められました。
しかし、当時、国内世論は憲法論争の中、真っ二つの状態で海部総理による帰国歓迎セレモニーが開催された一方、市民団体などによる反対デモもあり、歓迎と怒号がうずまく帰還となりました。
そして、その翌年、宮沢内閣で、PKO協力法が成立し、陸上自衛隊のカンボジア派遣が実現。
ペルシャ湾への掃海艇派遣は自衛隊による国際貢献を本格的にスタートさせる大きな一歩となりました。
