トランプ米大統領 米中首脳会談前に「国防省に核実験開始を指示」被爆地ヒロシマから落胆と憤りの声

10/30(木) 18:30

アメリカのトランプ大統領は、国防省に対し核兵器の実験を始めるよう指示したと発表しました。これを受けて広島からは落胆の声が聞かれました。

トランプ大統領は、中国の習近平国家主席との会談開始直前に、自身のSNSに「アメリカはどの国よりも多くの核兵器を保有している」とした上で、核兵器の保有数について「ロシアが2番目中国は大きく離れて3番目だが5年以内には追いつくだろう」と説明。「国防総省に核兵器の実験を開始するよう指示した」と発表しました。
この発表を受けて広島からは落胆の声が聞かれました。

【70代:大阪から(長崎出身)】
「なんの意味あるんだろうね。今核実験というのは信じられない。原爆資料館を見に来たらどんなに悲惨かわかるのにね」

【60代:広島】
「アメリカの人は原爆で戦争が終わったんだからいいじゃないかという人もけっこういるだからそういう人が大統領になるのかな。でもその人と仲良くしようとする高市さんはどうなんだろう」

【40代:大阪から祖母が広島出身】
「核実験から戦争につながるというかそっちの方向にいってしまったら嫌だなという気持ちはある」

また、日本被団協の代表委員で県被団協の箕牧智之理事長は強い憤りを示しました。

【県被団協・箕牧智之理事長】
「大きな衝撃よ、我々にとっては。核兵器は持ったらいかん、使ってはいけんということをあれほど言っても核保有国は、全然頭にないんだろう。本当に使われたらどうなるか、世界の政治家は知るべき、広島・長崎から学んでもらわなければ」