ブルーカラー職はかっこいい! 担い手不足を解消する新たな試み 仕事の魅力をアツく伝える経営者 広島
10/21(火) 20:30
深刻な人手不足に陥る”ブルーカラー職”。
そこにメスを入れたのは、広島発祥の「クール・ブルー」。
若者を惹きつける手腕に迫ります。
去年、まちなかに誕生したサッカースタジアム。
地域と人がつながる“まちづくり”の新たな拠点となっています。
この春開業した「広島駅ビル」、広島の陸の玄関口がまた一つ大きく変化しました。
こうした建設業などで現場作業に従事する人たちは”ブルーカラー”と呼ばれています。
しかし…
「朝早かったり夜遅い」
「結構危険な感じかな」
「給料が見合ってなさそう」
ブルーカラーの業界にはネガティブなイメージがあるのが現状です。
「あの建物を作ったのは私だ」
「地図を書き換える仕事だ」
「誇りを持って働ける環境を作っていかないと」
そこにメスを入れたのは、広島発祥の「クール・ブルー」。
若者を惹きつける手腕に迫ります。
去年、まちなかに誕生したサッカースタジアム。
地域と人がつながる“まちづくり”の新たな拠点となっています。
この春開業した「広島駅ビル」、広島の陸の玄関口がまた一つ大きく変化しました。
こうした建設業などで現場作業に従事する人たちは”ブルーカラー”と呼ばれています。
しかし…
「朝早かったり夜遅い」
「結構危険な感じかな」
「給料が見合ってなさそう」
ブルーカラーの業界にはネガティブなイメージがあるのが現状です。
「あの建物を作ったのは私だ」
「地図を書き換える仕事だ」
「誇りを持って働ける環境を作っていかないと」
広島で発足した”ブルーカラー”の企業でつくる団体「クール・ブルー」。
全国から建設業など8つの企業が集まりました。
”ブルーカラー”の魅力を伝えたい。
”業界のイメージを払拭しようとしています。
背景にあるのは深刻化する担い手不足です。
【塗装工事会社代表】
「まったく応募が来ない状況になって」
【金属リサイクル会社代表】
「なかなか応募がなくて5年間で3人しか」
【消防施設工事会社代表】
「ここ10年で6人くらい採用して残ったのは1人」
少子高齢化の影響で若者の採用は「超売り手市場」。建設業界に人材は集まってくれない現実があります広島市の電気設備工事会社。
作業服で仕事をするのは社長の石本英成さん、「クール・ブルー」の発起人です。
石本さんはこの業界の持つイメージに危機感を募らせています。
石本さんの会社でも若手の現場職の採用は簡単ではありません。
直近4年間での新卒採用は1人のみ。
それも1年たたずに退職してしまいました。
全国から建設業など8つの企業が集まりました。
”ブルーカラー”の魅力を伝えたい。
”業界のイメージを払拭しようとしています。
背景にあるのは深刻化する担い手不足です。
【塗装工事会社代表】
「まったく応募が来ない状況になって」
【金属リサイクル会社代表】
「なかなか応募がなくて5年間で3人しか」
【消防施設工事会社代表】
「ここ10年で6人くらい採用して残ったのは1人」
少子高齢化の影響で若者の採用は「超売り手市場」。建設業界に人材は集まってくれない現実があります広島市の電気設備工事会社。
作業服で仕事をするのは社長の石本英成さん、「クール・ブルー」の発起人です。
石本さんはこの業界の持つイメージに危機感を募らせています。
石本さんの会社でも若手の現場職の採用は簡単ではありません。
直近4年間での新卒採用は1人のみ。
それも1年たたずに退職してしまいました。
【協栄電気工業・石本英成社長】
「職人たちの高齢化が進んでいく業界としては本当に待ったない状況。まだきついとか汚いとか給料安いとか、本当はそうではなくて、まだまだ理解されていない」
このままでは会社が途絶えてしまう…
今年4月から他の参画企業に先駆けて「クール・ブルー」の活動を始め、今年度は新卒の高校生、6人の採用につながりました。
【内定した高校生】
「現場に出る仕事は興味がなかったけど、工事している人を見てかっこいいなと憧れて、工事をして完成した時の達成感や忙しくても乗り切った時のやりがいが大きいのかな」
ここに石本さんの仕掛けがありました。
企業が学校に求人を出し、教員が高校生に紹介するこれまで通りの採用ではなく社長自らが高校を訪問。
生徒たちを現場に招待するなど業界の魅力を伝えてきました。
【協栄電気工業・石本英成社長】
「モノづくりの素晴らしさを一生懸命伝えている。あなたが作ったものが地図に残るんだよ。この道を走ったときの電気はうちがやったんだよと、生徒に会って伝えることを大切にしている。そういったことが成果に結びついたのかなと」
「職人たちの高齢化が進んでいく業界としては本当に待ったない状況。まだきついとか汚いとか給料安いとか、本当はそうではなくて、まだまだ理解されていない」
このままでは会社が途絶えてしまう…
今年4月から他の参画企業に先駆けて「クール・ブルー」の活動を始め、今年度は新卒の高校生、6人の採用につながりました。
【内定した高校生】
「現場に出る仕事は興味がなかったけど、工事している人を見てかっこいいなと憧れて、工事をして完成した時の達成感や忙しくても乗り切った時のやりがいが大きいのかな」
ここに石本さんの仕掛けがありました。
企業が学校に求人を出し、教員が高校生に紹介するこれまで通りの採用ではなく社長自らが高校を訪問。
生徒たちを現場に招待するなど業界の魅力を伝えてきました。
【協栄電気工業・石本英成社長】
「モノづくりの素晴らしさを一生懸命伝えている。あなたが作ったものが地図に残るんだよ。この道を走ったときの電気はうちがやったんだよと、生徒に会って伝えることを大切にしている。そういったことが成果に結びついたのかなと」
さらに定着率アップにつなげようと新人教育も見直しました。
【石本さん】
「ここは私たちの工事でする作業のベースを学べる施設になる」
仕事は「見て学べ」、そんな文化が根強かったこの業界。
しかし、今の世代に適した方法は何か…およそ2000万円を投じ、若手が現場作業の基礎を習得できる研修施設を新設しました。
【石本さん】
「いきなり現場というのはなかなか難しいので、じっくりここで勉強していくと現場での動きもわかりやすい。現場での作業ももしかしたら面白くなるかもしれない。しっかり基礎を作れる場所を作りたかった」
【石本さん】
「ここは私たちの工事でする作業のベースを学べる施設になる」
仕事は「見て学べ」、そんな文化が根強かったこの業界。
しかし、今の世代に適した方法は何か…およそ2000万円を投じ、若手が現場作業の基礎を習得できる研修施設を新設しました。
【石本さん】
「いきなり現場というのはなかなか難しいので、じっくりここで勉強していくと現場での動きもわかりやすい。現場での作業ももしかしたら面白くなるかもしれない。しっかり基礎を作れる場所を作りたかった」
これからは彼らのペースに寄り添った育て方や経営方針が必要となってくる、石本さんはそう感じています。さらにSNSを活用した次の仕掛けを考えていました。
【クール・ブルー事務局メンバー】
「クール・ブルーとしても共通のアカウントがあったほうが」
「職人が見て本当にかっこいいと思うもの。そこにヒントがあるような」
インスタグラムを使って職人が仕事をする姿や業界の生の声を届け、”かっこよさ”を広く発信していこうとしています。
【石本さん】
「僕らが思うかっこいいところを撮ってどんどん発信していってもいい。この業界を目指す若者が増える。グループの仲間みんなが担い手不足を解消するというのが最高の目標」
社会にとって欠かせないブルーカラー業界。
その担い手を確保し、どう育てていくのか?クールなだけじゃない、アツい思いを持つ彼らだからこそその答えを見つけられるのかも知れません。
【クール・ブルー事務局メンバー】
「クール・ブルーとしても共通のアカウントがあったほうが」
「職人が見て本当にかっこいいと思うもの。そこにヒントがあるような」
インスタグラムを使って職人が仕事をする姿や業界の生の声を届け、”かっこよさ”を広く発信していこうとしています。
【石本さん】
「僕らが思うかっこいいところを撮ってどんどん発信していってもいい。この業界を目指す若者が増える。グループの仲間みんなが担い手不足を解消するというのが最高の目標」
社会にとって欠かせないブルーカラー業界。
その担い手を確保し、どう育てていくのか?クールなだけじゃない、アツい思いを持つ彼らだからこそその答えを見つけられるのかも知れません。
《スタジオ》
【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】
「石本さんが学校に行って出会いをたくさん創出している。この人の下で働きたいと思うような機会があるというのは、組織の大小に関わらず、とても重要なことだと思います。
そして、今、生成AIによってホワイトカラーの仕事の大部分を肩代わりするようになってきてます。これから先、ホワイトカラーもできるブルーカラー、またブルーカラーもできるホワイトカラー、そこの部分が曖昧というか、そういう人材が求められるようなってくると思います」
「石本さんが学校に行って出会いをたくさん創出している。この人の下で働きたいと思うような機会があるというのは、組織の大小に関わらず、とても重要なことだと思います。
そして、今、生成AIによってホワイトカラーの仕事の大部分を肩代わりするようになってきてます。これから先、ホワイトカラーもできるブルーカラー、またブルーカラーもできるホワイトカラー、そこの部分が曖昧というか、そういう人材が求められるようなってくると思います」