３連休最終日のお好み焼き店…。
秋の行楽シーズンで日本人のみならず海外からの観光客が多く訪れ、店内には様々な言語が飛び交っていました。

そうした中、店長は常連客に、ある不安を口にしました。

【店長】
「カルピスがないんだよ、マジでよ～！」

先月２９日に、サイバー攻撃を受けたアサヒグループホールディングス。
国内では酒類や飲料、食品の受注や出荷などが停止し、その余波は広島県内にも広がっています。

【加藤キャスター】
「全国的に影響が広がっているアサヒグループへのサイバー攻撃。こちらの広島市内のお好み焼き店もきょうも賑わいを見せているが、こちらにもその影響が出ているといいます」

【お好み焼き・鉄板焼き「もみじ亭」藤原良太 店長】
「ビールをつくるのに必要な炭酸ガスがアサヒさんのものなので、こちらを仕入れている卸会社から在庫がいまない状況なのでということなので、無くなったらビールがつくれない状況になる」

偶然にも、普段より多めに仕入れていたことがわずかな救いとなりましたが、それでも、在庫は残り１本。

店には、連日、外国人観光客が大勢訪れビールを注文しますが、いつまで提供できるか、先行きは不透明です。
さらに…。

店長「カルピスもあと１本だけ」
加藤「この１本だけ？」
店長「はい」

影響は、ビールだけではありませんでした。

【「もみじ亭」藤原良太 店長】
「結構カルピスはお子様や最近外国人の方がカルピスを頼まれる方が多い。なのであっという間に最後の１ケースなくなった」
Ｑ：ビールの影響が大きいかなと受け取りがちですけど、それだけじゃないのが現場の実情？
「そうですね、結構ソフトドリンクとかにも影響がでている」
Ｑ：実際これは持って何日くらい？
「正直この１本だとあと１日が限界だと思う」

また、アサヒ飲料が製造販売する「エナジードリンク」もいつ入荷されるかわからない状況だといいます。

【「もみじ亭」藤原良太 店長】
「なんとか他のものになるようなら一時的にそれで乗り切ろうかなと。ずっと使ってきているものなので早く直っていただいたら、お店側としてもいままで通りの商売がやっていけるので早く元に戻ってくれるといい」

県内の、ある百貨店関係者によるとアサヒのビール詰め合わせなど需要の多いギフトの販売は現在、見合わせとなっていて、サイバー攻撃の影響はこれから本格化するお歳暮商戦も直撃しています。