「東シナ海、北朝鮮も射程内に」アメリカ陸軍の新型ミサイルシステム「タイフォン」岩国基地で初展開
9/16(火) 18:26
アメリカ陸軍の最新のミサイルシステム「タイフォン」が、日本国内で初めて岩国基地に運び込まれ、訓練を行っています。
日本初展開の場所に岩国が選ばれたワケとは。
日本初展開の場所に岩国が選ばれたワケとは。
【竹内記者】
「あちらがアメリカ陸軍のミサイルシステム「タイフォン」です。きょうは報道陣に公開されています。右側の機械が発射機となっていまして、上空にそびえた部分に迎撃ミサイルなどがセットされるということです」
「あちらがアメリカ陸軍のミサイルシステム「タイフォン」です。きょうは報道陣に公開されています。右側の機械が発射機となっていまして、上空にそびえた部分に迎撃ミサイルなどがセットされるということです」
アメリカ陸軍の新型ミサイルシステム「タイフォン」車両に載せて移動でき、陸上や海上の目標に向けて、巡航ミサイルの「トマホーク」や迎撃ミサイルを発射します。
今月11日から始まった日米共同訓練の一環で岩国基地に持ち込まれたタイフォン。
日本国内に展開するのは今回が初めてです。
今月11日から始まった日米共同訓練の一環で岩国基地に持ち込まれたタイフォン。
日本国内に展開するのは今回が初めてです。
初展開の場所に岩国基地を選んだ理由について、アメリカ陸軍は―
【米陸軍ウェイド・ジャーマン大佐】
「岩国基地は航空基地であるとともに港湾もある。タイフォンの航空機への搭載や艦船への積載もできる。さまざまな演練を一度に行うことができる機会がある」
飛行場と港湾を備えた岩国基地は、タイフォンの訓練場所に適しているといいます。
【米陸軍ウェイド・ジャーマン大佐】
「岩国基地は航空基地であるとともに港湾もある。タイフォンの航空機への搭載や艦船への積載もできる。さまざまな演練を一度に行うことができる機会がある」
飛行場と港湾を備えた岩国基地は、タイフォンの訓練場所に適しているといいます。
一方、軍事問題に詳しいフジテレビ報道局特別解説委員の能勢伸之さんは、海洋進出を進める中国やミサイル開発を進める北朝鮮をけん制する狙いもあると指摘します。
【フジテレビ報道局・能勢伸之特別解説委員】
「(トマホークの)射程約1600kmということで東シナ海はほぼ全域、北朝鮮もそのまますっぽり入りそう。日本防衛ということを考えるならば岩国にとりあえず展開できる可能性、撤収することまで含めた試験をやっておきたいというふうになったのかもしれないですね」
【フジテレビ報道局・能勢伸之特別解説委員】
「(トマホークの)射程約1600kmということで東シナ海はほぼ全域、北朝鮮もそのまますっぽり入りそう。日本防衛ということを考えるならば岩国にとりあえず展開できる可能性、撤収することまで含めた試験をやっておきたいというふうになったのかもしれないですね」
アメリカ軍は、岩国展開は「一時的」で訓練終了後は撤収するとしていますが、今後、岩国に配備され、常駐する可能性はあるのでしょうか?
【フジテレビ報道局・能勢伸之特別解説委員】
「配備というのはなかなか難しいだろうとは思うんです。展開して撤収というのが基本的な性格じゃないかと思う。今後も岩国に関しては意外な装備が展開する可能性が出てくるかもしれない」
【フジテレビ報道局・能勢伸之特別解説委員】
「配備というのはなかなか難しいだろうとは思うんです。展開して撤収というのが基本的な性格じゃないかと思う。今後も岩国に関しては意外な装備が展開する可能性が出てくるかもしれない」