「特定空き家」解体始まる 倒壊の恐れ・所有者不在で略式代執行 費用は全て公費負担 広島・江田島市

9/16(火) 17:24

江田島市で、建物が倒壊する恐れがあり、所有者や相続者の存在しない、いわゆる「特定空き家」の略式代執行による解体工事が始まりました。

【広島・江田島市の担当者】
「略式代執行による特定空き家の除却および残置物の撤去工事に着手します」

解体工事が始まったのは江田島市の切串地区にある木造3階建ての一般住宅です。
この住宅は、住人が亡くなった2018年以降、「空き家」となっていました。

2024年5月、近隣住民から相談を受けた江田島市が家の状況を調査したところ、建物の一部が倒壊しているのを確認。

このまま放置すると、周辺の住宅や近くの河川に影響が懸念されることから2025年2月に「特定空き家」に認定しました。

江田島市で、法律に基づく略式代執行が行われるのは今回が2例目です。

【広島・江田島市都市整備課 中田 慎一郎 課長】
「空き家になる前に個人で管理などをしていただくよう、心がけてもらいたい」

解体工事は12月上旬まで行われ、解体にかかるおよそ330万円はすべて公費で賄われます。