若者が描く“理想の日本” 交通インフラの運行管理の自動化など大学生60人が政策コンテスト開催

9/15(月) 17:20

若者が描く理想の日本の政策コンテスト「未来国会2025地方大会」が、9月12日に三原市で開催されました。

このイベントは「もしあなたが総理大臣だったら」をテーマに、学生主体の組織「NPO法人ドットジェイピー」が主催したものです。

発表を行ったのは広島大学や福山大学などの大学生およそ60人です。政策コンテストに先立ち、夏休みの2か月間に県議会議員やNPO法人でのインターンを体験して得た学びをもとに、30年後の日本のビジョンや10年後の重点政策、予算案を説明しました。

重点政策の中には「交通インフラの運行・管理などをAIを使って完全自動化」や「火星に恒久的な人類の拠点を築く」といった学生ならではのアイデアが述べられ、審査をする同年代の学生にアピールしました。

「主体性」・「具体性」・「新規性」・「共創性」・「プレゼン力」の観点から最も高得点だったのは美本芳瑛さん(広島大学)と中村匠吾さん(同大学)のチームで、「VR/AR 技術を活用し、地方観光地の魅力を国内外のどこからでも五感を通じて体験」という政策を発表しました。

優勝した美本さん「初めて未来の日本について真剣に考える中で、政策立案や予算策定の難しさを実感しました。大学生になり大勢の前で発表する機会はそう多くありませんが、仲間や議員さんに支えられながら取り組むことができ、大きな達成感と充実感を得ることができました。」

優勝した中村さん「シンプルに楽しかったです。自分のアイデアをさまざまなツールで形にしていくのが面白かったです。また、議員さんの発想力は本当にすごいと感じました。発表の方向性を決定づけるような意見をいただき、漠然としていた自分たちの考えにも革新的なアドバイスをくださり、驚きました。」

優勝したチームは広島県代表として9月20日に行われる全国大会に出場します。