「視点を変えると色々な課題も」広島駅 広電新ホームの「バリアフリー」を点検 ガイドライン改定に活用

9/11(木) 18:20

広島電鉄・駅前大橋ルートの開業から1カ月が経つ中、障がい者団体などが広島駅の新たなホームを訪れバリアフリーの視点で課題を探りました。

【野川アナ】
「今まさにAホームから列車が発車しようとしているんですが、そのすぐわきのホーム上で、当事者がホーム周辺の使いやすさやあるいは改善を希望する点をチェックしていきます」

参加したのは、中国運輸局や広島電鉄のほか障がいがある人や高齢者の団体などです。

きょうは路面電車が乗り入れる駅のホームや、その周辺のエレベーターなどをバリアフリーの視点から点検しました。

【参加者は】
「Q:どのあたりに気づいた?」
「(ホームの)電光掲示板が高すぎて見えにくい。低い位置にも電光掲示板を作ってほしい。床はフラットで動きやすい」
「Q:よいポイントも改善してほしいポイントもあるということ?」
「はい」

【広島電鉄駅前プロジェクト推進部:善積将裕さん】
「我々作り手がなかなか気づかない部分も含めていろいろご指摘をいただけるいい機会だと感じている。関係者でしっかり検討させていただいて改善していけるところは改善していく。また今後新しく設備をつくるときについてはいただいた意見を反映したものをつくっていけるように認識を深めていきたい」

また、主催した国土交通省は参加者の意見をバリアフリーガイドラインの改定などに活用していくとしています。

【取材した野川フィールドキャスターの解説】
新しい駅ビルはバリアフリーの基準は満たしていますが、さらにここから改善できるところはないかを探る取り組みでした。路面電車とJRの改札の動線上に障害物がなく、非常に乗り換えがスムーズになっているというプラスの意見もあった一方で、エレベーターでは、キャリーケースを持った観光客の利用が多く、なかなか車イスの方がスムーズに乗れないという意見も聞かれました。
広島県内では同様のバリアフリー点検がこれまでも行われてきました。直近ではとあるスポットが対象になっていたんですが、岡野さんわかりますか?岡野さんも足繁く通っている場所です。

【岡野キャスター】
スタジアムですか?

【野川フィールドキャスター】
正解です。エディオンピースウィング広島もその1つでした。
きょう出た意見は新駅ビルのさらなる改善や、国交省のバリアフリー整備目標などに活用されます。誰もが過ごしやすい施設の整備が期待されます。