ノーベル委員会 フリードネス委員長 「核のタブーを維持するために努力を…」 広島・長崎訪問を振り返る

7/28(月) 18:40

来日中のノーベル委員会・フリードネス委員長と日本被団協の田中熙巳代表委員らが27日、東京都内で講演し、核兵器廃絶を訴えました。

【ノーベル委員会・フリードネス委員長】
「被爆者は、核兵器が実際にどのようなものなのかを世界がはっきりとわかるように示してくれた。世界が必要としている光です」

フリードネス委員長は27日の講演で「被爆者のメッセージの中にある真実に立ち戻るべきだ」と強調。
次の世代への継承について、「若者のあなた方が記憶の管理人だ。忘却を拒否し、声をあげよう」と呼びかけました。

【日本被団協・田中熙巳代表委員】
「核兵器をなくしていくためにどうしたらいいか、世界中のみなさんでともに話し合い求めていくよう心から訴えます」

また、田中代表委員も被爆者の高齢化に触れ、「私たちがやってきた運動を次の世代が築いていくことを期待している」と語りました。

来日中のフリードネス委員長は被爆80年に合わせて広島と長崎を訪れ、資料館を見学したほか被爆者とも面会。

28日午後、会見にのぞみ、日本滞在を振り返りました。

【ノーベル委員会・フリードネス委員長】
「核のタブーが脅かされている今こそ私たちは核兵器がいかに危機的な兵器かを思い起こし、被爆者の訴えを思い出し、それが忘れられないように、そして核のタブーを維持していくために努力しなければなりません」