新ルートを走る広電路面電車に試乗 全国初の駅ビル2階乗り入れもスムーズ! 8月3日開業

7/28(月) 18:34

開業まであと1週間を切った広島市の広電路面電車の新ルート。
一足先に試乗が許され、その魅力を取材しました。

【野川キャスター】
「稲荷町の電停から乗ります。最新鋭のグリーンムーバーエイペックスの10編成目ということで広電全体の中でも新しい車両ですね。これが、これからあちらの方向、駅前大橋線をのぼって乗り入れていくんですね、楽しみですね」

来月3日に開業する広島電鉄「駅前大橋ルート」

広島市南区の「比治山町交差点」から広島駅ビル2階までのおよそ1.1キロです。

<習熟訓練のようす>
これまで開業に向けて運転士の習熟訓練や全車両の乗り入れ試験が行われてきましたが、大きな問題はなく順調に終わり、今回、報道陣や関係者向けに「試乗会」が開かれました。

【野川キャスター】
「いま稲荷町の停留場から出ていきました。止まっている車両に乗ったことはありましたが、ここから先は完全に未体験ゾーンですね。

ポイントを通過していくということで…ここから駆け上っていきます。新駅ビルの2階に向かって比治山通りをクロスして…スピードがあがって

乗っていても勾配を上っているのがわかります。力強く上っているのがわかります。

大州通りをまたいで…

いよいよ新駅ビル2階広電の新ホームにスーッと入っていきますね。いいですね~」

JRの駅ビルに路面電車が乗り入れるのは全国で初めて。

27日は広島市の松井市長やJR西日本・広島支社の飯田支社長など広島電鉄とともにプロジェクトを進めてきた関係者も一足先にその乗り心地を確かめました。

【広島電鉄・仮井康裕 社長】
「ここの空間が上からも横からも全部みなさんに見られているということで、非常に注目度も高いということもありますし、期待もされているとひしひしと感じておりますけども、きっちり最後の仕上げをして8月3日を迎えたい」

<スタジオ>
いよいよこの週末8月3日に開業ということになります。あわせまして、こちら「中央図書館」の看板が駅前のエールエールA館に現れていたということで、このあたりも日々新しくなっているということなんですね。

一方、来月2日を最後に、現在の広島駅から的場町までの区間、こちらが廃止となります。そして循環ルートの整備のために、的場町と段原1丁目の電停は来年春まで休止となるということなんです。駅前大橋ルートの開業が迫っているということで、もちろんおわかれになる寂しさもあるんですけれども、新しいこのルートに対する期待感も高まるばかりです。