平和公園周辺の高潮対策 景観保全に配慮しつつ改修工事進める方針 護岸の高さ不足が課題

7/28(月) 17:51

平和公園周辺の高潮対策を検討する委員会は、景観の保全に配慮しながら改修工事を進めるといった具体的な整備内容の原案を示しました。

これは、河川や景観などの専門家で構成する中国地方整備局の検討会で示されたものです。
原爆ドーム周辺の護岸は、場所によって、基準に対し80センチから1.1メートル、高さが不足していて高潮対策は課題となっています。

検討会で示された原案では世界遺産に登録された原爆ドーム周辺の整備について、「現在の景観を保全すること」を基本方針としていて、景観への影響が大きい護岸ではなく、公園部分を含めたかさ上げも検討する必要があるとしています。

【広島大学大学院・内田龍彦教授】
「(河川改修は)市民の安全を守ることが大事だが、同時に原爆ドームを含む世界遺産のエリアで今回、非常に大事な区間を、景観をより良くしていく中で、河川改修をどうするかという議論が出た。そこをまず一番大事にしてもらえたら」

検討委員会は、今後、一般からも意見を募集した上で、来年1月ごろには具体的な整備内容を提言する予定です。