広島の1票は福井の「0.55」票分 ”1票の格差” 参議院選挙の無効求める 広島高裁に提訴

7/22(火) 17:20

20日投開票された参議院選挙で、選挙区ごとの一票の価値に最大で3倍を超える格差があるのは憲法違反だとして、有権者などが選挙の無効を求め広島高裁に訴えを起こしました。

広島高裁では、広島と山口の有権者が代理人の弁護士を通じて訴状を提出しました。
訴状によりますと、今回の参院選の議員定数は人口に比例して配分されておらず選挙権の平等に反し憲法違反だとして、選挙の無効を求めています。

広島高裁に提訴した弁護士グループによりますと、参院選では選挙区によって議員1人あたりの有権者数に最大でおよそ3.1倍の格差が生じました。
また、議員1人当たりの有権者数が最も少ない福井選挙区の有権者1人の投票価値を「1票」とすると広島県では「0.55」票分しかないということです。

【中村健太弁護士】
「1人一票に遠い状況では当然違憲であると我々は考えています」

参院選の無効を求める訴えは、全国の弁護士グループが22日、全国一斉に行っています。