「平和宣言」は若い世代に強く訴える 「自分事として行動を」 最後の懇談会で文案を検討 広島市

7/4(金) 18:39

被爆80年の平和記念式典で広島市の松井市長が読み上げる「平和宣言」は、平和への思いを若い世代に強く訴えかけ核兵器廃絶への取り組みを促すものになりそうです。

今年の「平和宣言」について有識者らを交えて話し合う最後の懇談会では、松井市長が作成した文案について検討しました。

その結果、国家間の対立が広がる中、「平和文化」の振興が、為政者の政策転換に繋がることを若い世代に訴えかけ行動を促すものとすることで意見が一致しました。

また、平和学習の拠点として広島に来て学んでほしいということも盛り込むとしています。
さらに恒例となっている著名人の言葉の引用は見送り、被爆者の体験を紹介することも明らかにしました。

【広島市・松井一実市長】
「若い方々に核兵器がもたらす影響を自分事として、平和文化の振興に向けて自分にできることを、決して難しいことではないので、できることからやってください」

松井市長は、きょうの意見を踏まえた上で文案に修正を加え、8月6日に「平和宣言」として読み上げます。