【中継】西日本豪雨から7年 呉市天応地区の被災地にできた「防災機能」公園 整備への思いとは…

7/4(金) 18:30

西日本豪雨からもうすぐ7年。災害の教訓をいかすため、呉市天応地区の被災地に今年5月、新たな防災機能を備えた公園が完成しました。

【辰已キャスター中継】
呉市の天応西条公園からお伝えします。天応地区では西日本豪雨で12人が亡くなりました。今年5月に新しくできたこの公園は、地域防災の拠点でとして、高潮や津波からの一時避難場所としても活用されます。

こうした防災機能を備えた公園ができたのも、7年前の教訓があったからです。

【パネルの説明】
こちらが天応地区の被害を振り返ることができるパネルです。この写真は公園を整備する前、被災直後の状況を撮影したものです。今の公園から見るととても想像できない状況でした。この場所にあった住宅は土石流に飲まれ、亡くなった人もいたということです。

この記憶を風化させることなく継承していこうと作られたのが、こちらのモニュメントです。災害で流れてきた岩を削って作られ、岩には「祈り」という文字が刻まれています。

この場所を亡くなった人たちの祈りの場所にしたいという意味が込められているということです。

天応町大西自治会の徳崎会長にお話を伺います。
(Q:この公園をどのように使ってほしいですか?)

【天応町大西自治会・徳崎敏郎会長】
「被災した場所をそのままにしておくわけにはいきませんので、どのような形にするかを考えますと、公園として整備するのがよいのではないか、ということと、被災した方への祈りを込めた祈りのモニュメントも考える。またただの公園ではなく、防災機能のある公園にするのがよいのではないか、ということで、こういう公園になりました」
「防災機能は、被災した人のことも思って、一時避難の場所としても考えて作ったものです。そういう防災機能は必要だと思います」

(Q:防災機能を地域の人に知ってもらうことも大切。先日、地域で防災訓練も行ったそうですね)
「そうです。やはり公園のことを知ってもらいたいということと、防災機能のことを知ってもらうために訓練をしました」

【辰已キャスター】
ここは新しい場所ではありますが、7年前の災害から今に続いている場所になっているんですね。

ここまで中継でお伝えしました。