通信環境が不安定な県北 庄原市独自の「キャッシュレスサービス」をバスに導入 市民の9割が持っている
6/18(水) 18:45
「ツイセキ」です。
通信環境が不安定な山間部を走るバスではパスピーが終了して以降、地域独自の決済システムが導入されていますその背景をツイセキしました。
通信環境が不安定な山間部を走るバスではパスピーが終了して以降、地域独自の決済システムが導入されていますその背景をツイセキしました。
広島県庄原市東城町を走るバス。
この春、交通系ICカードパスピーのサービスが終了したため、東城町を走る路線バスで支払い方法が「キャッシュレス対応」から「現金のみ」に変わりました。
この春、交通系ICカードパスピーのサービスが終了したため、東城町を走る路線バスで支払い方法が「キャッシュレス対応」から「現金のみ」に変わりました。
【五十川記者】
「備北交通はモビリーデイズをメインとしているんですが、東城エリアを走っているほとんどのバスにモビリーデイズのステッカーはついていません。搭載されていないんです」
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「モビリーデイズの読み取りをするほうのバスに乗っている機械が、電波がないと乗っていただけないということになります」
広電グループの備北交通はモビリーデイズをメインの乗車券システムに据えていますが、「パスピー」のときと違い、決済をするごとに読み取り機側がサーバーにアクセスする仕組みのため東城町のような電波が不安定なエリアはモビリーデイズの導入が難しい現実があります。
【五十川記者】
「山間部のバスの車庫にやってきました。いまちょうどバスはいないんですけれども、私が持っているスマートフォンは電波が圏外となっています」
「備北交通はモビリーデイズをメインとしているんですが、東城エリアを走っているほとんどのバスにモビリーデイズのステッカーはついていません。搭載されていないんです」
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「モビリーデイズの読み取りをするほうのバスに乗っている機械が、電波がないと乗っていただけないということになります」
広電グループの備北交通はモビリーデイズをメインの乗車券システムに据えていますが、「パスピー」のときと違い、決済をするごとに読み取り機側がサーバーにアクセスする仕組みのため東城町のような電波が不安定なエリアはモビリーデイズの導入が難しい現実があります。
【五十川記者】
「山間部のバスの車庫にやってきました。いまちょうどバスはいないんですけれども、私が持っているスマートフォンは電波が圏外となっています」
【備北交通運転士・川上和丸さん】
「(東城町中心部から離れると)だんだん電波が悪くなるというのがあるよね。東城(中心部)に出られた場合は東城で運賃をいただく」
「(東城町中心部から離れると)だんだん電波が悪くなるというのがあるよね。東城(中心部)に出られた場合は東城で運賃をいただく」
そこで備北交通が導入したのがモビリーデイズでも交通系ICカードのICOCAやスイカでもない庄原市内で使えるキャッシュレス決済対応のポイントカード「な・み・か」と「ほ・ろ・か」です。
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「まずお客様がどちらからどちらまでご利用になるかをお伺いして、その運賃を入力してここにタッチしていただきます」
通信環境が安定している市街地で、簡易端末を操作してもらい「な・み・か」か「ほ・ろ・か」を1回タッチすると運賃を支払うことができます。
【乗客は】
「美容院でもどこでも食堂とかね。便利がいいです。ICOCAを買っていない人もいるので」
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「まずお客様がどちらからどちらまでご利用になるかをお伺いして、その運賃を入力してここにタッチしていただきます」
通信環境が安定している市街地で、簡易端末を操作してもらい「な・み・か」か「ほ・ろ・か」を1回タッチすると運賃を支払うことができます。
【乗客は】
「美容院でもどこでも食堂とかね。便利がいいです。ICOCAを買っていない人もいるので」
地域活性化の一環として庄原市東城町で6年前に誕生したキャッシュレス決済対応のポイントカード「ほ・ろ・か」加盟店で広く使えることから、あとからできた「な・み・か」と合わせ人口およそ3万人が住む庄原市民の9割が持っている計算です。
【乗客は】
(Q:ほ・ろ・かカード持ってますか?)
「持ってます」
山間部に多くの路線を持つ備北交通。
通信環境が不安定でも地域の実情にあわせ「キャッシュレス」を復活させ、利便性を追求する考えです。
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「新たにモビリーデイズやICOCAを買うよりは、いまあるカードでそのまま乗ってもらえるようにと思っています。気軽にバスに乗ってもらえますので、お買い物、通院、お出かけに利用してもらえればと思います」
<スタジオ>
【記者の目・取材メモ】
取材した五十川記者によりますと、庄原市のJRの駅ではICカードに対応した改札がないということで、やはりICOCAなども市民に浸透しているとは言えないということなんです。
吉中さん、庄原市で元々普及していたこの「な・み・か」「ほ・ろ・か」がより便利だという側面があったということでした。
【コメンテーター:広島大学法学部長・吉中信人教授】
「地域に密着した独自のキャッシュレスサービスは私は意外にいいと思っていますね。特にレアものですし、野川キャスターみたいな方がですね。注目して集めるってこともあると思うんですね。非常に便利だと」
その土地に、例えば旅行に行ったときに現地の決済サービスをした思い出になるかもしれませんけれども、やっぱりよく利用する方が便利に使えるというのが一番ですから、このあたり地域に即した対応というのが求められそうです。
【乗客は】
(Q:ほ・ろ・かカード持ってますか?)
「持ってます」
山間部に多くの路線を持つ備北交通。
通信環境が不安定でも地域の実情にあわせ「キャッシュレス」を復活させ、利便性を追求する考えです。
【備北交通企画課・松浦春奈さん】
「新たにモビリーデイズやICOCAを買うよりは、いまあるカードでそのまま乗ってもらえるようにと思っています。気軽にバスに乗ってもらえますので、お買い物、通院、お出かけに利用してもらえればと思います」
<スタジオ>
【記者の目・取材メモ】
取材した五十川記者によりますと、庄原市のJRの駅ではICカードに対応した改札がないということで、やはりICOCAなども市民に浸透しているとは言えないということなんです。
吉中さん、庄原市で元々普及していたこの「な・み・か」「ほ・ろ・か」がより便利だという側面があったということでした。
【コメンテーター:広島大学法学部長・吉中信人教授】
「地域に密着した独自のキャッシュレスサービスは私は意外にいいと思っていますね。特にレアものですし、野川キャスターみたいな方がですね。注目して集めるってこともあると思うんですね。非常に便利だと」
その土地に、例えば旅行に行ったときに現地の決済サービスをした思い出になるかもしれませんけれども、やっぱりよく利用する方が便利に使えるというのが一番ですから、このあたり地域に即した対応というのが求められそうです。