「今も意識不明の子供と家族の日々」に思い馳せ陳謝 市立保育所の事故 福山市長が会見で「再発防止」誓う

6/2(月) 18:15

7年前、福山市の保育所で当時1歳の園児が食事中に喉を詰まらせ窒息した事故の裁判で、市が2億7000万円を支払うことで和解する見通しとなったことを受け、枝広直幹市長は記者会見で「深くお詫びを申し上げる」とコメントしました。

2日の記者会見で、福山市の枝広市長は、市立保育所での事故に触れ、「今もなお意識が戻らないお子さまとご家族が歩んでこられた日々を思い、市を預かるものとして、深くお詫びを申し上げる」と陳謝しました。

また「このような事故を2度と繰り返さぬよう、再発防止と安全な保育の遂行に全力で取り組んでいく」と述べました。

この事故は2018年10月、市立保育所で食事をしていた当時1歳の園児が眠りかけたため保育士が抱き上げたところ、食べていたリンゴなどを喉に詰まらせて窒息状態に陥り今も、意識不明の状態が続いているものです。

園児の保護者は福山市に損害賠償を求めて裁判を起こし、今年になって、広島地裁福山支部から和解の勧告がありました。

こうした中、福山市は、先月の市議会常任委員会で市が、損害賠償金2億7000万円を支払い、和解する見通しとなったことを明らかにしました。

市は、賠償金のうち保険でまかなわれる2000万円を除いた2億5000万円を盛り込んだ補正予算案を今月開かれる市議会に提出することにしていて予算案が可決すれば、和解は成立する見通しです。