原爆死没者名簿の記帳始まる あらたな記帳者に大川純子さん 広島

6/2(月) 11:52

被爆80年の原爆の日を前に、この1年間に新たに死亡が確認された被爆者の名前を記す原爆死没者名簿の記帳が始まりました。

記帳をするのは、25年連続の中本信子さんと今回が初めてとなる大川純子さんです。
原爆死没者名簿の記帳は、これまで広島市の職員や元職員が行っていましたが、前任の池亀和子さんが去年亡くなったため、今回初めて一般市民の大川さんに委託されました。

大川さんは中本さんの知人を通じて声をかけられ、「少しでも平和に役立てば」との想いで、記帳者になることを決断したということです。

名簿にはこれまでに34万4306人の名前が記されていて、今年は2日までに2222人の原爆死没者が確認されています。

【大川さん】
「被爆された方がきっと世界の平和を願っていたと思うので、そういう思いをしっかり心に留めながら書かせていただきました」

名簿の登録申請は8月5日まで受け付けられ、今年の平和記念式典で原爆慰霊碑に納められます。