「氷山の一角では」地権者から憤りの声 広島県の虚偽公文書問題 県議会でも追及相次ぐ 広島
5/19(月) 19:03
県の虚偽公文書作成問題を巡り、19日の県議会では虚偽文書作成の常態化を疑う声や公益通報への対応を質す声が相次ぎました。また、虚偽文書に使われた土地の地権者からは憤りの声が聞かれました。
【土木建築局・藤田士郎局長】
「県民の皆さまに心からお詫び申し上げます」
土木建築局長の謝罪から始まった、19日の県議会建設委員会。
理由は、県西部建設事務所呉支所による虚偽の公文書作成です。
【土木建築局・藤田士郎局長】
「県民の皆さまに心からお詫び申し上げます」
土木建築局長の謝罪から始まった、19日の県議会建設委員会。
理由は、県西部建設事務所呉支所による虚偽の公文書作成です。
県は先週末、2018年度から2023年度に施行した呉市の河川における災害復旧工事5件のファイル名に「嘘」と書かれていたと発表。
このうち、4件の公文書は虚偽と断定し、残る1件も虚偽の可能性が高いとしています。
5件の工事に関連して県に支給された国の補助金は総額6億円に上ることも明らかにしました。
【西本博之 議員】
「庁内全般含めて業務にやり方を見直し確認する必要があるのではないか」
【尾熊良一 議員】
「嘘と書かれた協議録ファイルがデータとして保存されていること自体おかしい。管理職含めた組織ぐるみではなかったのか」
【森川家忠 議員】
「土木建築局として膿を出しましょう」
議員からは早急な調査や広く調査するよう求める声が相次ぎました。
このうち、4件の公文書は虚偽と断定し、残る1件も虚偽の可能性が高いとしています。
5件の工事に関連して県に支給された国の補助金は総額6億円に上ることも明らかにしました。
【西本博之 議員】
「庁内全般含めて業務にやり方を見直し確認する必要があるのではないか」
【尾熊良一 議員】
「嘘と書かれた協議録ファイルがデータとして保存されていること自体おかしい。管理職含めた組織ぐるみではなかったのか」
【森川家忠 議員】
「土木建築局として膿を出しましょう」
議員からは早急な調査や広く調査するよう求める声が相次ぎました。
事の発端は呉市安浦町の中畑川災害復旧工事を巡る公益通報でした。
2021年11月、県人事課の公益通報窓口に職員から「補助金申請の文書作成にあたって虚偽の文書を作成したのではないか」と通報がありました。
こちらが、その借地協議録です。
呉支所の職員が地権者に対して土地使用の依頼をしたものの、地権者が呉市に貸していると答え、職員が断念する詳細なやり取りが記述されています。
しかし…
2021年11月、県人事課の公益通報窓口に職員から「補助金申請の文書作成にあたって虚偽の文書を作成したのではないか」と通報がありました。
こちらが、その借地協議録です。
呉支所の職員が地権者に対して土地使用の依頼をしたものの、地権者が呉市に貸していると答え、職員が断念する詳細なやり取りが記述されています。
しかし…
【若木記者】
「こちらが協議録に記載されていた土地。しかし、地権者は県の職員と協議したことはないと話している」
【地権者】
Q:県の職員の方とやり取りしたことはない?
「ないです」
公益通報を受けた人事課は当時、地権者への聞き取りなど必要な調査を行うことなく、2023年4月に事実かどうか特定できないと結論付けていました。
しかし先月からの再調査の結果、協議録には実際の地権者とは異なる人物の名前が記載されていた上、協議に参加したとされる職員も実際には協議していないことが判明。
【地権者】
「氷山の一角でしかないと私は勝手に思ってるんですけど。納税者として税金がそのように使われていると考えると憤りを感じますね」
県は公益通報への対応について弁護士を入れて再調査するとともに、呉支所で作成された協議録にほかに虚偽文書がないか、調べるとしています。
「こちらが協議録に記載されていた土地。しかし、地権者は県の職員と協議したことはないと話している」
【地権者】
Q:県の職員の方とやり取りしたことはない?
「ないです」
公益通報を受けた人事課は当時、地権者への聞き取りなど必要な調査を行うことなく、2023年4月に事実かどうか特定できないと結論付けていました。
しかし先月からの再調査の結果、協議録には実際の地権者とは異なる人物の名前が記載されていた上、協議に参加したとされる職員も実際には協議していないことが判明。
【地権者】
「氷山の一角でしかないと私は勝手に思ってるんですけど。納税者として税金がそのように使われていると考えると憤りを感じますね」
県は公益通報への対応について弁護士を入れて再調査するとともに、呉支所で作成された協議録にほかに虚偽文書がないか、調べるとしています。