塗装業界に革命起こす「レーザー光線」 さび落としの労力が10分の1に インフラ老朽化、人手不足対策に
2/26(水) 20:15
塗装やさびを見る見るうちに落とす
お金をキッカケに広島の暮らしやビジネスに関わるニュースをお伝えするマネー研究所です。
《スタジオ》
【矢野ディレクター】
近年、指摘されるようになったインフラの老朽化。
これが原因と見られる事故も各地で起こっています。
対策が急がれる中、問題なのが、人手不足なんです。
きょうは、そんな問題を解決するレーザーのお話です。
先月、広島市内で行われた機械の講習会。
《講習会》
「基本は30時間に1枚交換するという形ですずっと使っていてレーザーの出が悪いと感じた時はだいたいレンズがやられています」
筒状の先端から放たれているのは、レーザー光線です。
今年、広島市西区に本社を置く会社が、およそ1千万円で購入しました。
【購入管理担当 サンボレ・小田修久社長】
「さびを落としたり塗装を剥いだりする工程がありますが、その工程が6分の1から10分の1に短縮できるとても(作業が)楽になる機械です」
ブロックや鉄など様々な素材の塗装やさびを見る見るうちに、落としていきます。
ちなみにこのような作業を「けれん作業」と言います。
説明を熱心に聞いているのは、建設関係の企業の人達です。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「きょう初めて拝見させてもらいましたが、これは塗装業界に革命が起きるのではないかと思う」
《スタジオ》
【矢野ディレクター】
近年、指摘されるようになったインフラの老朽化。
これが原因と見られる事故も各地で起こっています。
対策が急がれる中、問題なのが、人手不足なんです。
きょうは、そんな問題を解決するレーザーのお話です。
先月、広島市内で行われた機械の講習会。
《講習会》
「基本は30時間に1枚交換するという形ですずっと使っていてレーザーの出が悪いと感じた時はだいたいレンズがやられています」
筒状の先端から放たれているのは、レーザー光線です。
今年、広島市西区に本社を置く会社が、およそ1千万円で購入しました。
【購入管理担当 サンボレ・小田修久社長】
「さびを落としたり塗装を剥いだりする工程がありますが、その工程が6分の1から10分の1に短縮できるとても(作業が)楽になる機械です」
ブロックや鉄など様々な素材の塗装やさびを見る見るうちに、落としていきます。
ちなみにこのような作業を「けれん作業」と言います。
説明を熱心に聞いているのは、建設関係の企業の人達です。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「きょう初めて拝見させてもらいましたが、これは塗装業界に革命が起きるのではないかと思う」
レーザープロジェクトは3つの企業が協業で成立
このレーザープロジェクトのビジネスモデルは、3つの企業の協業で、成り立っています。
機械を購入し、メンテナンスなどを含めて、管理をする会社。
利用したい企業にプロモーションを含めて、代理店的な役割をする会社は別にあります。
そして、実際に現場で施工するのは、また別の会社という仕組みになっています。
レーザーを使った作業とはどんなものなのでしょうか?
現場は、三原市内の農作地の中にありました。
50年前に作られて以来、手の加えられていない鉄製の階段。
この階段を塗装する前にさび落としをするという仕事です。
今やっているのは、従来のさび落としのやり方です。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「サンダーけれんという従来のやり方です。機械もけっこう重たいです腕がパンパンになります。20代や30代の若手でもこれを1日中やると大変な労力になります」
この「けれん作業」が1番嫌われますこの作業は、きついだけではなく、技術も必要です。
この作業ができるようになるには、1年ぐらいかかると言います。
この作業をレーザーを使って行うとこうなるわけです。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「通常のサンダーけれんや手けれんに比べると1人でやる作業のだいたい5倍から10倍の速さでできるので作業効率が1番の利便性です」
今、レーザー作業をしていのは、機械を購入した会社の西川さん。
機械の使い方は学んでいますが、建設関係の仕事は経験がありません。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「建設現場は特に人手不足で作業員がどんどん減っているので、力や体力がなくてもできるので50代や60代の高齢の方も楽にできる作業なので、雇用の促進につながると考えています」
作業の効率化やより多くの人たちが使える利便性の向上は、発注する側にもメリットが生まれてきます。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「従来の作業に比べるとものすごく作業効率が上がるので工事を発注する側も作業効率が大幅に上がるということは(発注側の)コストの削減につながると考えています」
機械を購入し、メンテナンスなどを含めて、管理をする会社。
利用したい企業にプロモーションを含めて、代理店的な役割をする会社は別にあります。
そして、実際に現場で施工するのは、また別の会社という仕組みになっています。
レーザーを使った作業とはどんなものなのでしょうか?
現場は、三原市内の農作地の中にありました。
50年前に作られて以来、手の加えられていない鉄製の階段。
この階段を塗装する前にさび落としをするという仕事です。
今やっているのは、従来のさび落としのやり方です。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「サンダーけれんという従来のやり方です。機械もけっこう重たいです腕がパンパンになります。20代や30代の若手でもこれを1日中やると大変な労力になります」
この「けれん作業」が1番嫌われますこの作業は、きついだけではなく、技術も必要です。
この作業ができるようになるには、1年ぐらいかかると言います。
この作業をレーザーを使って行うとこうなるわけです。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「通常のサンダーけれんや手けれんに比べると1人でやる作業のだいたい5倍から10倍の速さでできるので作業効率が1番の利便性です」
今、レーザー作業をしていのは、機械を購入した会社の西川さん。
機械の使い方は学んでいますが、建設関係の仕事は経験がありません。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「建設現場は特に人手不足で作業員がどんどん減っているので、力や体力がなくてもできるので50代や60代の高齢の方も楽にできる作業なので、雇用の促進につながると考えています」
作業の効率化やより多くの人たちが使える利便性の向上は、発注する側にもメリットが生まれてきます。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「従来の作業に比べるとものすごく作業効率が上がるので工事を発注する側も作業効率が大幅に上がるということは(発注側の)コストの削減につながると考えています」
レーザーは粉塵を防ぎ環境にも優しい
これまでの作業には、剥ぎ取ったさびが細かい粉塵になって周りに飛び散るという問題がありました。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「これが近隣に畑や田んぼがある場合には環境汚染になります」
レーザーを使った作業は焼き切るため粉塵が出にくく、環境にやさしいという強みがあるのです。
さらに・・。
【代理店担当 iroha・蒔田澄社長】
「今までのさび落としは砂を混ぜてさびを取るという作業もあるんですが、そうなると作業で使う砂が産業廃棄物になるそういったものも出にくい」
このシステムは、現在、老朽化が問題となっている社会インフラの整備にも、貢献する可能性を秘めています。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「そういった大きいものになると速さを発揮してくれるので、今から塗装業界に革命的なものになるのではないかと思っています」
【代理店担当 iroha・蒔田澄社長】
「労働人口がどんどん減っていく高齢化の時代。労働人口が半分になると人の手も減ってくるので半分くらいで済むような形で施工ができればいいと思っています」
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「これが近隣に畑や田んぼがある場合には環境汚染になります」
レーザーを使った作業は焼き切るため粉塵が出にくく、環境にやさしいという強みがあるのです。
さらに・・。
【代理店担当 iroha・蒔田澄社長】
「今までのさび落としは砂を混ぜてさびを取るという作業もあるんですが、そうなると作業で使う砂が産業廃棄物になるそういったものも出にくい」
このシステムは、現在、老朽化が問題となっている社会インフラの整備にも、貢献する可能性を秘めています。
【施工担当 はら建興・原健也社長】
「そういった大きいものになると速さを発揮してくれるので、今から塗装業界に革命的なものになるのではないかと思っています」
【代理店担当 iroha・蒔田澄社長】
「労働人口がどんどん減っていく高齢化の時代。労働人口が半分になると人の手も減ってくるので半分くらいで済むような形で施工ができればいいと思っています」
早く行きたければ一人で行け。遠くまで来たければみんなで行け。
今後、大きな期待が寄せられるレーザービジネス。
仕掛け人の小田さんは、何故、協業という形で始めたのでしょうか?
【購入管理担当 サンボレ・小田修久社長】
「自分たちで全てやる方が情報や品質の管理ができるので、1歩2歩は速いし確実なものになりますが、自分たちの1歩2歩や10歩先まで行くよりも100人の1歩の方が結局はマーケットに入りこめるし、雇用が生まれる挑戦の幅が広がると思っている。100人に1歩を信じて今準備に力を入れています」
《スタジオ》
【矢野ディレクター】
専門分野を生かして皆さんでやれば、より多くの雇用が生まれたりとかっていうことがある。社会にとって非常にいいことだろうということで協業を始めてるんですが、すごいでしょう。
【加藤キャスター】
レーザーでサビがどんどん落ちてくのを見てるだけで気持ちがいいですね。
【矢野ディレクター】
私もやってみました。できました。私ができるってことは、世の中のだいたいの人にできる。
インフラは大きいものが多いじゃないですか。大きい物をやればやるほど早くできるので生産性が上がる。その分コストも削減できる。
吉中先生、これ大いに期待できるビジネスモデルがですね。
【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人教授】
「早く行きたければ一人で行け。遠くまで来たければみんなで行けというアフリカのことわざを思い出しました」
【加藤キャスター】
そんなことわざがあるんですね。インフラの老朽化というのは全国でほころびが出てきてる中で考えなきゃいけないですね。
速さと手軽さは大きな武器になりますね。
【矢野ディレクター】
このレーザービジネス、今後に非常に大きな期待がかかると言えそうです。
マネー研究所でした。
仕掛け人の小田さんは、何故、協業という形で始めたのでしょうか?
【購入管理担当 サンボレ・小田修久社長】
「自分たちで全てやる方が情報や品質の管理ができるので、1歩2歩は速いし確実なものになりますが、自分たちの1歩2歩や10歩先まで行くよりも100人の1歩の方が結局はマーケットに入りこめるし、雇用が生まれる挑戦の幅が広がると思っている。100人に1歩を信じて今準備に力を入れています」
《スタジオ》
【矢野ディレクター】
専門分野を生かして皆さんでやれば、より多くの雇用が生まれたりとかっていうことがある。社会にとって非常にいいことだろうということで協業を始めてるんですが、すごいでしょう。
【加藤キャスター】
レーザーでサビがどんどん落ちてくのを見てるだけで気持ちがいいですね。
【矢野ディレクター】
私もやってみました。できました。私ができるってことは、世の中のだいたいの人にできる。
インフラは大きいものが多いじゃないですか。大きい物をやればやるほど早くできるので生産性が上がる。その分コストも削減できる。
吉中先生、これ大いに期待できるビジネスモデルがですね。
【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人教授】
「早く行きたければ一人で行け。遠くまで来たければみんなで行けというアフリカのことわざを思い出しました」
【加藤キャスター】
そんなことわざがあるんですね。インフラの老朽化というのは全国でほころびが出てきてる中で考えなきゃいけないですね。
速さと手軽さは大きな武器になりますね。
【矢野ディレクター】
このレーザービジネス、今後に非常に大きな期待がかかると言えそうです。
マネー研究所でした。