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2018年06月13日(水)
子どものトラブル 親はどうすれば
 仲良しの友達と喧嘩になって子どもがションボリ。いつものこと、と思っていたのに、今回は様子が違うみたい? 子ども同士のトラブルに親はどう関わっていけば良いのでしょうか。
 今回は少年サポートセンターの統括少年育成官・三山雄美子さんにお話を聞きました。


子どもの発するSOSに気が付いていますか
 学校で嫌なことがあったのかしら、と気になることがあります。しかも、ちょっといつもと様子が違うような気がしたとしたら?
 子どもは大好きなお父さん、お母さんに心配をかけたくありません。小さな心に悩み事を抱え、ご飯が食べられなくなったり、寝つきが悪くなったり、学校に出て行く様子に元気が感じられなくなったりしていたら要注意です。

 まだ大丈夫、と思っているうちに事態が悪化していくこともあります。お家の方が変化を感じたら、それは対処すべきタイミングです。
 学校は毎日通う場所。些細なことでも嫌な思いを繰り返していると、そのダメージはボディーブローのように効いてきます。親がいち早く対処してあげることでトラブルは早期解決出来ることがあります。

『何かあった?』はNG! 子どもを問い詰めないで
 子どもの様子がいつもと違うと思ったとき、いきなり問い詰めないようにしましょう。
まずは「いつもと様子が違うよね」と声をかけ、一緒に解決する意思があることを伝えます。


 親が気付いている、自分のことを見てくれていると分かるだけで、子どもは勇気づけられ、「大丈夫、自分で○○ちゃんに言ってみる」と解決に向かうこともあります。

 しかし、子どもが自分では対処できない問題になっているなら「実は・・」という話が出て来るかも知れません。その時は次の段階として親も一緒に対処を考えていくことになりますが、まずは親が子どもの味方であると伝えることから始まります。

「実は・・」が深刻な問題だったとしたら
 我が子がトラブルに巻き込まれていると知った時、親は動揺します。怒りや悲しい気持ちが押し寄せ、すぐにでも子どもから事実関係を詳しく聞き出したいと思います。
 けれどもそんな時こそ焦らず、一呼吸おいてください。気が動転したまま子どもに向き合うと聞きたいことが整理されません。

 まずは一旦、ご自身が落ち着いてから子どもに声をかけてください。お互いに落ち着いた気持ちで「大事なことだから、少しお話しようか」と子どもに声をかけてみてください。
「親は自分が落ち着いてから話を始めるということを知っておくだけで、うまく対処出来るはずです」(三山さん)

 子どもがポツリポツリと話し始めたら、聞き出したい気持ちをぐっとこらえ、聞き役に徹します。子どもの話は断片的で順序もバラバラ、聞いていても支離滅裂で感情的になっているかも知れません。
 しかし、まずは何があったか具体的に聞き出すより、子どもがどう感じているか、何に苦しんでいるのかを受け止めてあげてください。

子どもの口からスムーズに状況を聞き出すコツ
 しばらく子どもに自由に話をさせると、吹き出す感情は少し落ち着いていきます。言いたいことを言い、全部気持ちを出し切ったら今度は親の出番です。
「よくお話ししてくれたね」と声をかけ、子どもに寄り添う態度で少しずつ事実関係を把握するために聞いていきます。

「それはいつ頃から始まったの?」
「誰とどんなことがあったの?」
 子どもが落ち着いていれば状況は説明できるはず。子どもからスムーズに聞き出すためには、まず初めに気持ちを全て吐き出させること。気持ちを出しきってから話を始めれば、次第に問題の全体像が聞きだせます。

トラブル対処をするときは、まず家族の意思統一を図ってから
 子どもから事情を聞き、親として対処が必要だと判断したら、トラブル対処に向かう前、家族内で情報共有しておくことが大事です。どのような対処を望むか話し合い、意思統一を図ります。
 整理すべきは《子どもの気持ち》《親の気持ち》《問題となっている事実関係》です。子どもの気持ち、親の気持ちを整理してから、対処すべき事実に向き合いましょう。

 整理されて解りやすい情報や気持ちをきちんと学校に伝えることができれば,家庭と学校が協力して子どものために解決に向けて早期に対処できるはずです。

 また、学校に伝える場合には子どもにもそのことを伝えておきましょう。
「お父さんとお話しして、○○先生に相談することにしたからね」
10歳頃の子どもは自分の考えやプライドを持ち始めます。思春期の入口に立った子どもに対しては子どもの気持ちや立ち位置を尊重して臨み、後から子どもの耳に入るようなことは避けたいものです。
 
我が子を加害者にしないために
 小学生期の非行は、家庭や兄弟、学校などの日常生活の中に『どこかうまく行かない感じ』が生まれた時に芽生えると言われます。
 初めは小さな変化です。「ご飯を食べない」「帰宅が遅い」などの些細な変化から始まり、次第に「言葉遣いが荒くなる」「イライラする」「金使いが荒くなる」「お金を欲しがるようになる」「家のお金を持ち出す」というようなことに発展していきます。

 昨今ではオンラインで繋がるゲーム機やSNSが子どもの間でも広がっています。これらから手が離せなくなっているときも要注意です。ゲーム依存にも見えますが、繋がっているグループの中でトラブルが起きている可能性もあります。
 一般に、小学生の子どもの世界は狭く、オンラインゲームで繋がっている相手は見ず知らずの人よりも身近な友達が大半です。友達コミュニティの中で“LINE外し”などの仲間ハズレが起こっているのを間近に見ると、次は自分かもという危機感から手放せなくなることがあります。

「小さな子どもの変化や予兆を見逃さないでください」(三山さん)
 親が子どもに正面から向かっていくと、「どうしてうちの親はこんなに頑張るんだろう?」と子どもなりに考えます。
「何か起こった時にあなたが一人で解決できるとは思えないし、お母さんがいつでも何でも解決してあげられるとも限らない。あなたをキチンと育てようと思うから言っているのよ」
親としての立場、考え、家庭のルールを明確にし、子どもと一緒に頑張る気持ちが大切です。

児童期後期は善悪の判断の基礎が出来上がる時期
 小学校3~4年生の子どもには善悪の判断の基礎が出来てきます。時に大人の助けが必要になることがありますが、親が絶対にして欲しくないことやその理由を伝えればきちんと理解できる年齢です。
 中学生になると、親の言葉より周りの友達の影響力の方が大きくなります。児童期は「お母さん、何?」と耳を傾けてくれて、それが心に響く年齢です。この時期に子どもとしっかり関わっていれば大きくなってからの子育てがぐんと楽になりますよ。

少年サポートセンターの役割について
 我が子が被害に遭った。あるいは加害者になってしまった。
 そんなときでも警察署に相談するのはなかなかハードルが高いのが現実です。そこで、相談しやすい場として少年サポートセンターふくやま、少年サポートセンターひろしまが開設されています。

 サポートセンターでは非行やいじめなど少年に関する様々な相談を受け、相談から立ち直りまでの一貫した支援を行っています。市や教育委員会と連携し、子どもの健全な育成のために少年育成官を中心として少年や保護者からの相談を受けています。そして、警察の知見を活かし、対処方法や今後の立ち直りについて一緒に考えてくれます。
 我が子がトラブルに巻き込まれて専門家の助けが必要になったとき、どこに相談したらよいか分からない時など力になってくれるでしょう。

三山 雄美子(みやま ゆみこ)

広島県警察本部 生活安全部 少年対策課
統括少年育成官

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