子育てアドバイス

反抗期の子どもとの向き合い方

 最近、子どもが口答えをしてくる、あまり会話をしてくれない・・・そう悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。もしかしたら「反抗期」が始まったのかもしれません。そこで、元小学校教諭でセラピストとしても活躍している桝野恵理さんに、子どもとどう向き合ったらいいのか聞きました。
干渉や言葉に気をつけて
 早くて小学校4年生ぐらいから反抗期が始まります。反抗期が始まると、親に依存することを避け、自分の世界(友達、学校、恋人)を中心に物事を考えるようになります。そのため、親の干渉やちょっとした言葉にも敏感になりますが、反抗的な態度を取るのは自立への第一歩です。「反抗期」という現実を受け入れて、反抗そのものをストップするような行動をしないよう気をつけましょう。
話し方が重要
 一人の“大人”として扱い、接することが必要になってきますが、いくら反抗期だからと言っても、子どもは子ども。人としては、未完成なのでケースバイケースで接することが大切ですね。
例えば、自分の感情を表にださない、いわゆる「良い子」は、水面下で怒りを持つことが多いです。「あなたはダメね」「○○ちゃんはすごいね」といったように『低い評価をされたと感じた言葉』を覚えていながら我慢して顔に出さないので、わかりにくいです。子どもの頃に言われた親の言葉を大人になってもずっと覚えているケースをよく見受けます。この記事を読んでいるあなたも、昔、親にこんなことを言われて傷ついた、という言葉を覚えていませんか。
言葉に敏感な反抗期は、褒め方、叱り方一つにしても、言い方でとらえ方が変わってしまいます。ここで、子どもと接するときの具体的な声かけ方法をお伝えしますね。
 ポイントは、褒めるときは『人を主語+「も」を使うこと』、注意するときは『物を主語+「は」を使うこと』です。さらに「褒める」より「感心する」ほうがより良いですね。「あなたは偉いね」ではなく「あなたは偉いな~」というように、上から目線ではなく感心した様子で言うと、子どもは素直に耳を傾けてくれるようになりますよ。例えば、「よくできたね」ではなく、「よくできるなぁ~」といったように。
 さらに、「よくできてすごいなぁ~」といったように『褒める+感情がこもった感想』が効果的でオススメです。
叱り方のアドバイス
 どうしても叱らなければいけない時があると思います。そのときは、感情のままに怒らないようにしましょう。感情をぶつけられると余計聞く耳をもちません。冷静に淡々と目を見て話すこと、そして目線を子どもの高さに合わせることが大切です。また絶対にやってはいけないことは、人前で叱ること。ただでさえ叱られることは嫌なのに、人に見られると、さらに言うことを聞かなくなるケースが多く見られます。
ほかにも「私は●●だからダメなんだよね」とネガティブな発言をする子どもがいますが、これは親から言われた言葉をずっと覚えていて、根に持っていることの表れとなります。
距離感をもって、毎日褒めること
 何でもいいので、毎日ひとつ子どもさんを褒めて、認めてあげましょう。「自分は認められているのだ」と実感したとき、反抗をしなくなると思いますよ。ちょっとした変化にも気づけるように温かく見守り続け、良い親子関係を築いてくださいね。
桝野恵理(ますの・えり)
Refeel代表 音楽大学を卒業後、10年間小学校に勤務。音楽専科教育や特別支援教育に携わる。中学校でも心の教室相談員として子どもたちや保護者と関わる。
小学校・中学校(音楽)・高等学校(音楽)・特別支援学校(知・肢)教員免許、
カラーセラピストほか、色育アドバイザー・色育インストラクターとしても活躍中。

(電話)080-3058-5377
(メール)coara.sun@gmail.com
  • わんぱく大作戦 公式LINE@

わんぱく大作戦プロジェクト2024 協賛

  • 学校法人鶴学園バナー
  • 広島ガスバナー
  • ますやみそバナー
  • サニクリーン中国バナー
  • 味の素株式会社バナー
  • もみじ銀行バナー
  • こくみん共済 coop バナー
  • 良和ハウスバナー
  • 大田鋼管バナー
  • TSSテレビ新広島
■主催

わんぱく大作戦プロジェクト2024

■後援

広島県

広島市

広島県教育委員会

広島市教育委員会

広島県医師会

広島県歯科医師会

広島県薬剤師会

広島県看護協会

(一社)広島県子ども会連合会

広島市子ども会連合会

広島県PTA連合会

広島市PTA協議会

中国新聞社

【お問い合わせ】

わんぱく大作戦事務局
TEL:082-255-0331(平日9:30~17:30)FAX:082-255-0099

Webでのお問い合わせ

ページトップへ