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2018年06月05日(火)
生え変わった永久歯、大事にしていますか?児童期の歯の衛生と歯並び
歯の健康管理 どんなことに気を付けたら良いのでしょうか
 乳歯は虫歯になりやすいと言われます。乳歯は永久歯より柔らかく、虫歯になるとあっという間に進行してしまいます。
 一般に、口の中の菌の種類は2~3歳頃までにほぼ安定すると言われています。永久歯に生え変わってきても、菌の種類はなかなか変わりません。幼児期に虫歯になりやすかった子が大人になってからも虫歯になりやすいと言われるのはそのためです。

 歯は一生使うものですから、子どもの頃から健康な口内環境を作っておきたいもの。乳歯の時に虫歯が多かったなら、予防のための定期健診やブラッシング指導、クリーニング、フッ素塗布などをこまめに行い、ずっと使える健康な歯を維持したいものです。

歯科医師がお口を見れば、虫歯になりやすさが分かる?
 お子さんは正しいブラッシングが出来ていますか。磨き残しはありませんか。歯科医師は口の中の状態を見れば指導方法が分かるそうです。
 磨き残しや歯石が付いている子は虫歯になりやすく、いくら治療しても次から次へと虫歯になります。
 歯石が付いていればまずキレイに取り除き、正しいブラッシング法を練習しましょう。歯科医院ではブラッシング指導や磨き残しの点検などをしてくれます。「うちの子は虫歯になりやすいな」と感じるなら、一度、ブラッシング指導を受けてみてはいかがでしょうか。

 また、虫歯になりやすい生活習慣として、おやつの「ダラダラ食い」が挙げられます。いつも何か食べていたり、ジュースを頻繁に飲んでばかりいると、口の中に食べかすや糖分が残り、常に口の中が酸性状態になって虫歯が進行しやすくなります。
 
子どもにとっておやつは楽しみであると同時に、足りない栄養を補う食事のひとつ。おやつを止める必要はありません。規則正しい時間帯におやつを食べ、食べた後はブラッシングをするなど、少し注意するだけでも虫歯のできやすさは変わってきます。
歯につきやすく、口に残りやすいキャラメル、チョコレート、クッキーなどは要注意、ジュースなどの甘い飲料水も口に残りやすいので気を付けましょう。

口移しやキスをしなければ「虫歯菌」はうつらない?
 口の中の菌は親から子へうつります。「子どもに菌がうつるから」と口移しやキスを控えたり、食器を分けたりするのは良い心掛けですが、実は普通に生活しているだけで虫歯菌はうつるものなのだとか。
 くしゃみや咳、それに話しかけた時にも見えない唾が散っています。他の子どもと一緒に遊んでいておもちゃを共用しても菌はうつります。

「菌はうつるという前提で、キスをしないことより予防することが大事です。」(箸方先生)
どれだけ気を付けても日常生活でうつってしまう虫歯菌。お父さん、お母さんが虫歯だらけだと子どもだけ予防してもあまり効果がありません。
 家族全員が虫歯予防を心掛けることが、将来の子どもの歯を守ることにつながります。

生え変わりの時期に気を付けたいことってありますか?
 生え変わったばかりの頃の歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすい状態です。生え揃うまでは歯並びも整わないので磨き残しにも気を付けたいですね。
 磨き残しが出来ないように、と気を付けていてもなかなか難しいのが実際のところ。永久歯が生えて来たタイミングでフッ素を塗っておくのが効果的です。一般的に、フッ素は3~6か月ごとに塗る必要がありますので定期健診を習慣にしておきたいものです。

 人によっては歯の噛み合わせ部分の溝が深く、虫歯になりやすい形状のことがあります。そんなとき、深い溝部分を埋める「シーラント」処置を歯科医師が勧める場合があります。
シーラントとは白いセメント状のもので歯の深い溝を埋め、凹凸を少なくするものです。処置後は磨き残しが少なくなり、結果として虫歯になりにくいという効果があります。
 シーラントの効果は半永久的で保険が適用される処置。全ての人に必要なものではありませんが、歯科医院で勧められた際には処置を受けると良さそうです。

永久歯に生え変わって 子どもの歯並びが気になるとき
 歯並びは遺伝の影響が大きいと言われます。矯正が必要かどうか考えるときは両親の歯並びが参考になります。両親が歯列矯正を受けていたなら、子どもも矯正が必要になる可能性が大きいようです。

 乳歯では少し「すきっ歯」気味なくらいがちょうど良く、永久歯に生え変わっていくと次第に隙間がなくなります。乳歯が隙間なく生えていると永久歯が生えるスペースが不足するため、重なって生えてしまうのです。

 正常な噛み合わせでは噛んだ時、上の歯が下の歯より少し前に出ます。それが逆になっている場合(いわゆる受け口)、歯並びに問題があるとして早期の矯正が必要という判断になります。
 早い段階から歯並びの問題が分かっていれば、柔らかいマウスピースをはめることで矯正出来る場合もあります。
 低年齢期から始めることで成長に合わせて顎の骨を広げ、歯の生えるスペースを作ります。マウスピースは寝ている間に口の中にはめるだけなので、痛みや精神的な負担が少なく、費用的にも安いのが特徴です。また、将来本格的な矯正が必要になったとしても、歯を並べるスペースが足りないので歯を抜かなければならないという事態を回避できる可能性があります。
 ただ、小学生になって永久歯が生えそろう頃には顎の骨の成長が完成してくるため、柔らかいマウスピースだけで歯を動かすことが難しくなります。そのため、ワイヤーで歯を動かす処置や、場合によってはスペースを作るために抜歯をすることもあります。

 矯正開始が早ければ簡単な矯正で治療できることもあるので、歯並びが気になるときは一度早めに歯科医師に相談するのが良さそうです。
 「矯正の時期や方法については歯科医師によって方針が異なります。矯正は長期間になることもありますので、複数の歯科医院で相談され、納得した歯科医院で治療することをお勧めします。」(箸方医師)

お口が開いている子は、出っ歯になりやすいって本当ですか?
唇の筋肉は歯並びを作る天然の矯正器具みたいなもの。口を閉じたときに正しい歯並びになるよう、筋肉の力で歯を押えています。しかし、お口が開いていると唇がうまく歯を押さえてくれません。吸い癖があると歯が内向きに引っ込んでしまうこともあるほど、唇と歯並びは深く関係しています。

 歯並びや悪い癖などが原因で口が開いていることもあれば、鼻が詰って息がしづらく、口呼吸になっていることもあります。
 鼻詰まりの場合はその原因をまず治療しなくてはなりませんが、鼻の病気がないのに口が開いている場合に口を閉じられるように治療する必要があります。

虫歯予防や歯並びの相談は早めが肝心。早ければ早いほど処置が軽く、費用もかかりません。気になる時、いつでも気軽に聞けるかかりつけの歯科医院があれば、虫歯のない健康なお口が維持できますね。

箸方 美帆(はしかた みほ)

はしかた歯科小児歯科 副院長

歯学博士
日本口腔外科学会(認定医)
日本顎関節学会
日本口腔ケア学会(認定医)
日本歯科人間ドック学会
バイオガイアジャパン認定バクテリアセラピスト
RTA協会認定ベビーマッサージセラピスト

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