あさって自民党総裁選 広島の動きは

9/18(火) 19:45

あさって投開票が行われる注目の自民党総裁選挙は、終盤戦を迎えています。
安倍・石破両陣営の一騎打ちで選挙戦が繰り広げられるなか、県内では全国の動きとは少し違った状況があるようです。

【石破茂氏】「地方から新しい日本をつくるために大企業やお金持ちではなく、一人一人が豊かになっていく社会をつくるために、あと2日総裁選挙全身全霊を尽くしてまいる所存であります」

けさ尾道市で街頭演説に立ち、およそ300人の聴衆に支持を呼びかけた石破茂氏。
しかしその傍らには、県選出の自民党国会議員の姿はありませんでした。
劣勢に立たされる石破氏は、地方創生などを掲げながら道行く人とも積極的に握手を交わし、地方票の取り込みを狙います。

【石破茂氏】「地元の方を中心にお集まりいただいて切実な声が聴けるというのは、本当に我々にとっては大切なこと。ありがたいことです」

これに対する現総裁・安倍晋三氏の陣営は、今月11日、広島市内で激励会を開きました。
ロシア訪問と重なり、安倍氏が欠席したにも関わらず、会場にはおよそ700人が詰めかけたほか、県選出の自民党国会議員、全員が顔を揃えました。
ビデオメッセージを寄せた安倍氏は、およそ5年9カ月におよぶ総理としての実績を強調したうえで、憲法改正への強い意欲も示しました。

【安倍晋三氏】「しっかり憲法に日本の独立と平和を守る自衛隊を明記し違憲論争に終止符を打つ。これが今を生きる政治家として、私たち自由民主党の責務であるとそう確信しております」

会を主催したのは岸田文雄政調会長。
今回の総裁選への立候補を断念し、安倍氏への全面的な支持を表明しています。

【宮沢洋一氏】「我々広島県の政治家からしますと安倍総裁の圧倒的な勝利が次期の岸田総裁の実現につながるものと確信しております」

県内の国会議員票はすべて安倍氏へ投票されるものとみられていて、安倍氏への支持はそのまま、岸田氏の次の総理・総裁への期待感の表れにもなっています。