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親子で楽しむお月見!秋の夜空に自然と文化を感じる時間を


9月は秋の訪れを感じる季節。夜空に浮かぶ月を見上げると、どこか心が落ち着くような気持ちになります。昔から日本では、満月を愛でる「お月見」の習慣が受け継がれてきました。親子で一緒に月を眺めながら、その背景にある歴史や意味を知ることで、何気ない一晩が特別な時間になるかもしれません。

月を愛でるこころとお月見のはじまり


お月見は、平安時代に中国から伝わった行事が日本独自の風習として定着したものです。旧暦の8月15日にあたる「十五夜」は、もっとも美しい月が見られるとされる夜。稲の収穫を前に、自然の恵みに感謝する意味も込められていました。

現代の暦では、十五夜は毎年日付が変わり、9月中旬から下旬にかけて巡ってきます。9月は空気が澄み、月がくっきりと見えるため、まさにお月見にふさわしい時期といえるでしょう。「ただ月を眺めるだけ」と思うかもしれませんが、月は昔から人々の生活や信仰と深く結びついてきました。時間を計る目安となり、農作業の節目を知らせ、詩や物語を生む源にもなったのです。夜空に浮かぶ月には、先人たちの知恵や祈りが込められているのだと思うと、見上げる気持ちも少し変わってきませんか。

家族でできる小さな工夫でお月見をもっと楽しむ


気候が落ち着く季節だからこそ、ぜひお月見を楽しみたいところ。難しく考えず、テーブルにお団子や秋の果物を並べ、月を見ながら家族でおしゃべりするだけでも立派なお月見になります。
ちょっと工夫するなら、こんな楽しみ方もおすすめです。

・すすきを飾る:すすきは稲穂の代わりとされ、魔除けの意味もあるといわれます。秋の草花と一緒に飾れば、室内でも季節を感じられます。
・月の観察ノート:月の満ち欠けや光の強さを記録してみると、自然へのまなざしが育まれます。
・物語を楽しむ:「竹取物語」や「月のうさぎ」のお話を一緒に読むのも、お月見らしい過ごし方です。

親子で一緒に月を眺めるだけで、「同じものを見ている」という共通体験が生まれます。普段は忙しくてゆっくり話せない夜も、月がよいきっかけになってくれるでしょう。

芋名月と地域ごとのお供え物


十五夜は「芋名月」とも呼ばれ、昔は里芋をお供えする習慣がありました。地域によってはサツマイモや栗、枝豆など、その土地で収穫されたものを供えることも。お月見団子が広まったのは江戸時代といわれていますが、丸い形は満月をかたどり、健やかな成長や幸福を祈る意味が込められています。

このように、お月見の風習は全国一律ではなく、土地の暮らしや自然と深くつながっています。「自分が住む地域ではどうだったかな?」と調べたり、親世代から子へ伝えたりするのも、文化を引き継ぐ大切な時間になりそうです。

秋の夜長に広がるお月見の魅力


9月に入ると、昼間はまだ暑さが残るものの、夜は過ごしやすく、虫の声も心地よく響きます。澄んだ夜空に月を見つけると、ふと日常から解放されるような感覚になることも。

親子でお月見をすることは、単に「月を見る」だけではなく、自然のリズムや文化の奥行きを体感することでもあります。特別な準備をしなくても、ただ夜空を見上げる時間が、子どもにとって忘れられない思い出になるかもしれません。ほんの少し灯りを落として、窓の外に目を向けてみませんか。きっと、静かな月の光が、家族の時間を優しく包んでくれるはずです。

<出展>
農林水産省「季節と餅

農林水産省 東北農政局「食育ブログ 食(ク)リックひろば
中国四国農政局 メルマガ「2024.09.10 配信

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