ウサギの島・大久野島に異変!?ウサギがイノシシに襲われる なぜ?島にイノシシが…【広島発】
10/13(火) 07:15
身近にあるさまざまな疑問を野川キャスターが調べていくコーナー「それ、野川が調べます」。今回は「ウサギの島」として知られる広島県竹原市の大久野島で今起きている異変を調査してきました。
野川諭生キャスター
「ウサギ島と言われる大久野島ですね。今日はそちらに向かっているということなんですが、ウサギの島だということはもちろん知ってますけどもね。何を調査するのかなという感じなんですが」
ディレクター「ミッションです」
野川諭生キャスター
「じゃあ開いていきましょう。ウサギの島になぜ?頻繁に現れるイノシシ、背景は?」
「ウサギ島と言われる大久野島ですね。今日はそちらに向かっているということなんですが、ウサギの島だということはもちろん知ってますけどもね。何を調査するのかなという感じなんですが」
ディレクター「ミッションです」
野川諭生キャスター
「じゃあ開いていきましょう。ウサギの島になぜ?頻繁に現れるイノシシ、背景は?」
竹原市の沖合3キロの瀬戸内海に浮かぶ島「大久野島」。島には数百匹のウサギが生息し、年間およそ20万人の観光客が訪れる一方、かつて旧日本陸軍の毒ガス製造拠点だった戦争の記憶も残されています。
その「ウサギの島」にイノシシが出没!?
一体どういうことなんでしょうか?
その「ウサギの島」にイノシシが出没!?
一体どういうことなんでしょうか?
野川諭生キャスター
「ウサギと触れ合える島ということで本当に人気ですけれども。あ、寄ってくる寄ってくる。おー、どうもどうも。平和に見えますけどね。一体、いっぱいいたいっぱいいた。一体、彼らの生息環境に今何が起きてるんでしょうか」
今回私は初めて大久野島に降り立ったんですが、これだけウサギが人慣れしていることには驚きでした。
さて、今回のミッションはイノシシです。
島でイノシシを見たことがあるか尋ねてみると…
船員は
「イノシシを知っていますよ、出るのは」
Q:それはこのあたりでも見える範囲で出てくる?
「はい、出てきます」
確かにイノシシを島の中で見かける機会が増えたようです。
「ウサギと触れ合える島ということで本当に人気ですけれども。あ、寄ってくる寄ってくる。おー、どうもどうも。平和に見えますけどね。一体、いっぱいいたいっぱいいた。一体、彼らの生息環境に今何が起きてるんでしょうか」
今回私は初めて大久野島に降り立ったんですが、これだけウサギが人慣れしていることには驚きでした。
さて、今回のミッションはイノシシです。
島でイノシシを見たことがあるか尋ねてみると…
船員は
「イノシシを知っていますよ、出るのは」
Q:それはこのあたりでも見える範囲で出てくる?
「はい、出てきます」
確かにイノシシを島の中で見かける機会が増えたようです。
そんな大久野島についてこの夏、ある研究成果が発表されました。
タイトルは「大久野島におけるイノシシによるウサギの記録」
島に生息するイノシシが生きたウサギを襲って食べていたというんです。
今回の研究ではショッキングな出来事が起きた背景ついてもまとめられています。
調査に携わった呉高専の小倉亜紗美准教授に島を案内してもらいます。
タイトルは「大久野島におけるイノシシによるウサギの記録」
島に生息するイノシシが生きたウサギを襲って食べていたというんです。
今回の研究ではショッキングな出来事が起きた背景ついてもまとめられています。
調査に携わった呉高専の小倉亜紗美准教授に島を案内してもらいます。
野川「ウサギはもちろんですがイノシシもいるんですか?」
呉工業高等専門学校・小倉亜紗美・准教授
「はい、いるんです」
呉工業高等専門学校・小倉亜紗美・准教授
「はい、いるんです」
野川「なるほど。手前にしっかりウサギが写っていますもんね」
小倉「こんなに日中、堂々とイノシシが人前に現れるようになったのは最近のことなのかなというふうには思います」
野川「とするとここ最近の間に何らかの変化があって生態系といいますかね。このイノシシとウサギのバランスに何か変化が生じているということですかね」
実際に島を歩いてみるとすぐにその理由が見つかりました。
小倉「こんなに日中、堂々とイノシシが人前に現れるようになったのは最近のことなのかなというふうには思います」
野川「とするとここ最近の間に何らかの変化があって生態系といいますかね。このイノシシとウサギのバランスに何か変化が生じているということですかね」
実際に島を歩いてみるとすぐにその理由が見つかりました。
野川「小倉さん!これニンジンが丸々1個じゃないですか」
小倉「こんな大きなニンジンはウサギが到底食べきれないと思います」
地面に落ちていたのは観光客が残していったとみられるニンジンです。
小倉「こうやって食べ残してしまったえさというのがイノシシとか他の動物のえさにもなってしまうということが考えられます」
野川「誰かがここに置いていった。ウサギにと思ってよかれと思って置いていったことですけど、結果的にその行為がこの島の生態系を崩すことにつながっているということですかね」
小倉「その通りだと思います」
小倉「こんな大きなニンジンはウサギが到底食べきれないと思います」
地面に落ちていたのは観光客が残していったとみられるニンジンです。
小倉「こうやって食べ残してしまったえさというのがイノシシとか他の動物のえさにもなってしまうということが考えられます」
野川「誰かがここに置いていった。ウサギにと思ってよかれと思って置いていったことですけど、結果的にその行為がこの島の生態系を崩すことにつながっているということですかね」
小倉「その通りだと思います」
そうなんです。
仮に善意で置かれたえさだとしてもイノシシなど他の生き物たちをおびき寄せる原因になっているんです。
さらにそのすぐ近くにも…
野川「これもですね…」
小倉「まさにスライスしてありますね」
スライスされたニンジンが大量に放置されていました。
様々な要因が考えられますが、こうした残ったえさが結果としてイノシシを呼び寄せる一因となり、増えたイノシシがウサギを捕食する事態を招いたと考えられます。
そして…調査を続けていたときでした!
仮に善意で置かれたえさだとしてもイノシシなど他の生き物たちをおびき寄せる原因になっているんです。
さらにそのすぐ近くにも…
野川「これもですね…」
小倉「まさにスライスしてありますね」
スライスされたニンジンが大量に放置されていました。
様々な要因が考えられますが、こうした残ったえさが結果としてイノシシを呼び寄せる一因となり、増えたイノシシがウサギを捕食する事態を招いたと考えられます。
そして…調査を続けていたときでした!
野川「茂みの…ん?あ、見えました。あ、あ、イノシシです」
えさが落ちていないか探しに来たのでしょうか。
イノシシです!島の桟橋へと続く通り道に日中、堂々と出てきました。
野川「ここまで来るんですね」
小倉「そうですね。動物園以外でこんなに近くでイノシシを見ることってなかなかないと思うので、ウサギの距離感に慣れていると、まだ離れているかなって思うかもしれないですけど、イノシシの性質を考えたときに、この近さで会ってしまっていいのかなっていうのはすごく不安に思うところですね」
偶然出くわしましたが、イノシシが人を恐れる様子はなくだいぶ慣れているのかなと感じました。
えさが落ちていないか探しに来たのでしょうか。
イノシシです!島の桟橋へと続く通り道に日中、堂々と出てきました。
野川「ここまで来るんですね」
小倉「そうですね。動物園以外でこんなに近くでイノシシを見ることってなかなかないと思うので、ウサギの距離感に慣れていると、まだ離れているかなって思うかもしれないですけど、イノシシの性質を考えたときに、この近さで会ってしまっていいのかなっていうのはすごく不安に思うところですね」
偶然出くわしましたが、イノシシが人を恐れる様子はなくだいぶ慣れているのかなと感じました。
大久野島のイノシシは周辺の島などから泳いで渡ってきた個体もいるとみられ捕獲などの対策も行われていますが、ここ1、2年で急速に数が増えたと推定されています。
野川「ふとしたことが思わぬ結果を招く可能性があるということですよね」
小倉「そうですね。このえさをやったことがこのウサギにとってどういう意味があるのか。それが人間にも、もしかしたらイノシシに接触してしまうかもしれないような問題につながってるんだということまで考えてもらえるようになればいいと思っています」
野川「ふとしたことが思わぬ結果を招く可能性があるということですよね」
小倉「そうですね。このえさをやったことがこのウサギにとってどういう意味があるのか。それが人間にも、もしかしたらイノシシに接触してしまうかもしれないような問題につながってるんだということまで考えてもらえるようになればいいと思っています」
問題となっているのは残されたえさだけではありません。
危険を顧みずにイノシシに近づいて直接エサを与える、観光客のモラルも問われています。
現在、大久野島ではえさは売っていませんが、ウサギとふれあおうとする観光客が、島の外から持ち込んだ野菜やペレットを与える光景が当たり前となっています。
はるばる海外からやってきたという人も…
海外からの観光客
「一日中ウサギとふれあえるのが楽しい」
「ニンジン」
大久野島を管理する環境省は「法律的に人のえさやりは禁止されていないが望ましくはない」としています。
生態系のことを考えるとそもそも屋外に生息するウサギへのえさやり自体が望ましくありませんが、事実上、観光の目玉になっているだけに非常に難しい問題です。
危険を顧みずにイノシシに近づいて直接エサを与える、観光客のモラルも問われています。
現在、大久野島ではえさは売っていませんが、ウサギとふれあおうとする観光客が、島の外から持ち込んだ野菜やペレットを与える光景が当たり前となっています。
はるばる海外からやってきたという人も…
海外からの観光客
「一日中ウサギとふれあえるのが楽しい」
「ニンジン」
大久野島を管理する環境省は「法律的に人のえさやりは禁止されていないが望ましくはない」としています。
生態系のことを考えるとそもそも屋外に生息するウサギへのえさやり自体が望ましくありませんが、事実上、観光の目玉になっているだけに非常に難しい問題です。
これは島で回収されたえさの写真です。
それぞれ、たった一日でこれだけの量が集まりました。
連休中など特に増える傾向にあると言います。
こうした状況を改善しようと立ち上がった人たちもいます。
ボランティア「ごみを拾ったりウサギさんの余ったえさを拾ったり…」
それぞれ、たった一日でこれだけの量が集まりました。
連休中など特に増える傾向にあると言います。
こうした状況を改善しようと立ち上がった人たちもいます。
ボランティア「ごみを拾ったりウサギさんの余ったえさを拾ったり…」
「ウサギの島」に魅せられたボランティアの皆さんです。
雨の日も地道に島を見回り放置されたえさを拾い続けています。
ボランティア
「持ってきたものは責任を持って帰ってもらえれば、島もきれいだし平和になると思います」
「イノシシが悪いわけじゃない。えさがなければ増えない」
イノシシが悪いわけじゃないというのは本当にその通りです。
雨の日も地道に島を見回り放置されたえさを拾い続けています。
ボランティア
「持ってきたものは責任を持って帰ってもらえれば、島もきれいだし平和になると思います」
「イノシシが悪いわけじゃない。えさがなければ増えない」
イノシシが悪いわけじゃないというのは本当にその通りです。
調査中、再びイノシシに遭遇しました。
野川キャスター
「今こちらに出てきましたね。歩道を悠然と横切っていきました。そのイノシシから逃げるウサギというそういった状況です」
今回の調査を通じて人が持ち込んだえさがウサギの島に与える影響を今一度考えなくてはいけないと強く感じました。
野川キャスター
「今こちらに出てきましたね。歩道を悠然と横切っていきました。そのイノシシから逃げるウサギというそういった状況です」
今回の調査を通じて人が持ち込んだえさがウサギの島に与える影響を今一度考えなくてはいけないと強く感じました。
呉工業高等専門学校・小倉亜紗美 准教授
「ペットフードをこんなに持って来る人も見かけますし、キャベツ一玉を持っている人もいて、明らかに(量が)多すぎるんですよね。ウサギがかわいくて観光客は来ていると思うんですけれども、そのウサギを守るためにも、やはりえさやりを減らす必要があるのかなというふうには思います」
「ペットフードをこんなに持って来る人も見かけますし、キャベツ一玉を持っている人もいて、明らかに(量が)多すぎるんですよね。ウサギがかわいくて観光客は来ていると思うんですけれども、そのウサギを守るためにも、やはりえさやりを減らす必要があるのかなというふうには思います」
■何かしら「制限」が必要?
【野川キャスター】
望ましい行為ではないけれども、法律的に禁止されているわけではない。そして島はウサギで成り立っている側面というのもあるということで、非常に難しい問題です。
【元カープ・山内泰幸さん】
難しいですね。ウサギに餌やりたいあげたい気持ちもわかりますけど、でもそれによって、安心して観光できる場所じゃなくなってる可能性もあるんですよね。これは制限とか、後始末、処理をしっかりしないといけないと思います」
【野川キャスター】
何とも言えないバランスで成り立っているからこそ、もちろん行く人のモラルであり、山内さんがんおっしゃったような、何かしら制限をかける必要というのはあるかもしれないですよね。
【加藤キャスター】
ただ、この現状を知らない人もいるわけじゃないですか。善意でっていうところもあるわけで。だったらやっぱりわかりやすく案内板を立てるとか、何らかの目で見てわかる対策が必要ですよね。私も大久野島行った時に、船から降りてすぐのところで、今こんな形でイノシシが歩いてるのを見てびっくりしたものです。
【野川キャスター】
やはり視覚的にわかりやすくするっていうのはね、必要なのかもしれないですね。
【岡野キャスター】
本当に、ウサギかわいいからあげたいという気持ちはわかるんですけど、ウサギを守るためにも何かしら対策が必要ですよね。
望ましい行為ではないけれども、法律的に禁止されているわけではない。そして島はウサギで成り立っている側面というのもあるということで、非常に難しい問題です。
【元カープ・山内泰幸さん】
難しいですね。ウサギに餌やりたいあげたい気持ちもわかりますけど、でもそれによって、安心して観光できる場所じゃなくなってる可能性もあるんですよね。これは制限とか、後始末、処理をしっかりしないといけないと思います」
【野川キャスター】
何とも言えないバランスで成り立っているからこそ、もちろん行く人のモラルであり、山内さんがんおっしゃったような、何かしら制限をかける必要というのはあるかもしれないですよね。
【加藤キャスター】
ただ、この現状を知らない人もいるわけじゃないですか。善意でっていうところもあるわけで。だったらやっぱりわかりやすく案内板を立てるとか、何らかの目で見てわかる対策が必要ですよね。私も大久野島行った時に、船から降りてすぐのところで、今こんな形でイノシシが歩いてるのを見てびっくりしたものです。
【野川キャスター】
やはり視覚的にわかりやすくするっていうのはね、必要なのかもしれないですね。
【岡野キャスター】
本当に、ウサギかわいいからあげたいという気持ちはわかるんですけど、ウサギを守るためにも何かしら対策が必要ですよね。
■宮島でキツネが人を襲う
【野川キャスター】
この野生動物との距離感というのを、他にも問題になっているところがあります。
廿日市市の宮島でも、人に慣れたとみられるキツネが人を襲うという事案が今年に入って4件発生していて、人との距離感が課題となっているんです。
【加藤キャスター】
イノシシに餌を与えている人もいましたから。ほんと危ないですよね。
【野川キャスター】
そうなんです。本当に距離感はしっかりわきまえてなければいけないというところが大いにあると思います。
さあ、このコーナーでは毎回調査結果の出来を皆さんに3段階で判定いただきます。「納得」「まだまだ」「もっと知りたい」のいずれかの札で示してください。
では、いきます。これにて野川調査完了です。皆さん判定をお願いします。
※山内さん、加藤キャスター、岡野キャスターの3人とも「納得」の札上げる
この野生動物との距離感というのを、他にも問題になっているところがあります。
廿日市市の宮島でも、人に慣れたとみられるキツネが人を襲うという事案が今年に入って4件発生していて、人との距離感が課題となっているんです。
【加藤キャスター】
イノシシに餌を与えている人もいましたから。ほんと危ないですよね。
【野川キャスター】
そうなんです。本当に距離感はしっかりわきまえてなければいけないというところが大いにあると思います。
さあ、このコーナーでは毎回調査結果の出来を皆さんに3段階で判定いただきます。「納得」「まだまだ」「もっと知りたい」のいずれかの札で示してください。
では、いきます。これにて野川調査完了です。皆さん判定をお願いします。
※山内さん、加藤キャスター、岡野キャスターの3人とも「納得」の札上げる
「納得」。ありがとうございます。
このコーナー始まって以来の皆さんから納得をいただきましたけども。納得していただいたとはいえ、これから先もこの問題を見続け、報道し続けていく大切さも感じました。
このコーナーでは皆さんから調査してほしいネタを募集しています。どしどしと送ってください。よろしくお願いします。
このコーナー始まって以来の皆さんから納得をいただきましたけども。納得していただいたとはいえ、これから先もこの問題を見続け、報道し続けていく大切さも感じました。
このコーナーでは皆さんから調査してほしいネタを募集しています。どしどしと送ってください。よろしくお願いします。
