洋上風力発電の風車を支える基礎部分「モノパイル」 国内ではじめて製造 安定供給に期待 広島・福山市

8/27(木) 17:21

電力需要が高まる中、社会インフラなどを手掛ける企業が洋上風力発電設備の基礎部分を国内で初めて製造しました。

【毛利祥子記者】
「こちらの鉄で作られた巨大な筒。直径は8メートル以上、長さはおよそ60メートル近くあり、洋上風力発電設備の根元となる部分なんです」

JFEエンジニアリングが製造した「モノパイル」と呼ばれる洋上風力発電設備の風車を支える基礎部分です。

福山市と岡山県笠岡市にまたがるJFEスチール西日本製鉄所福山地区内で国内で初めて製造しました。

海で風車を支えるため基礎部分には強風や高波に耐える高い安全性が求められます。

これまで日本では、ドイツやオランダといった海外から輸入していましたが、世界情勢が不安定となる中で安定供給できる国内での製造が期待されてきました。

【毛利祥子記者リポート】
「こちら内側を見てみますと1、2、3、4、5枚の筒がつながっているのがわかります」

同じグループのJFEスチールから調達した大型の鋼板を曲げ、造船などで培った溶接技術や腐食を防ぐ塗装技術を存分に生かして高い耐久性を実現しました。

「どうぞ!」
26日開かれた完成式典には関係者およそ40人が出席。

現時点で21基のモノパイルを受注していて、秋田県沖で計画されている洋上風力発電所に使われることになっています。

【JFEエンジニアリング 福田一美社長】
「ほっとしたというのが正直なところですね。すごく近いところで作った鉄を持ってきて、ここでモノパイルを作るということは、安定したサプライチェーンの一翼を担えるし、担っていかないといけないなと思ってます」

完成したモノパイルは来月以降、順次秋田に向けて運ばれます。