オリジナルクラフトビールをつくる夫婦! 夏ミカンなど、島のフルーツを活用しようと奮闘!広島・大崎上島

7/16(木) 18:23

「特集」です。
瀬戸内の島でオリジナルのクラフトビールをつくる夫婦がいます。
島のフルーツを活用しようと奮闘する夫婦の挑戦を追いました。

瀬戸内海に浮かぶ離島・大崎上島。
旅館として使われていた築100年を超える建物を使って、2024年にオープンしたのがクラフトビールの醸造所「ミチシオ・ブリューイング」です。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「(ビール造りの経験は)全然ないです。トラックの運転手をしていました。飲んだり食べたりするのが単純に好きなので。自分が造ったビールが飲めたらいいなあと思って」

森隆則さんは大崎上島町の木江地区で生まれ育ち、20代半ばでUターン。
その後、妻・愛子さんと出会いました。
たった6坪の醸造所で作業する2人。
結婚生活25年の円熟味はビール造りにも生かされています。

【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「私、工場長なんですよ」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「工場長は奥さん。(私は)代表です」
【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「この工場内で一番は私です。工場内から出たら(夫・隆則さんが)代表」

「ビールを造ろう」と思い立ったのは、1人息子が大学進学で島を出たタイミングでした。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「子どもが高校卒業して、島から出ていったときに、2人になったときに寝るのが早くなった」
【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「やったことないことをやるのがすごく面白いんで。できるかどうかも分からないのに…。やりたいと思ったらやる。そうだね」

とは言え、2人にとって未知の世界。島根県の醸造所へ研修に行き、学びました。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「高級車を買った気分でやろうやって。借金を。木江がどんどん人が少なくなっているので。大崎上島町の中でも。自分が育ってきたところが寂れていくっていうのは、すごく寂しいというのは正直ありますよね。ちょっと珍しいじゃないですか。だったら他所からもビールファンとか買いに来てくれるので、人の流れもできるし、近所のおばちゃんらも賑やかになってええわって」

「ミチシオ・ブリューイング」のクラフトビールはレモン、トマト、ミカンなど、大崎上島でとれた農作物を使っています。

今年で3年目。
国内の審査会で金賞を獲得するなど、人気と実力を着実に積み上げてきました。

【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「最初は受け入れてもらえるか心配だった」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「心配だったんですけど、意外と島の人もすごく受け入れてくれとるし」【
【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「色々なビールを作りたいけど、やはりその中に島らしさ」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「僕らってすぐ農家さんがそこにいるんで、どういう思いで作っているかいうのをダイレクトに聞くことができるので」

この日、訪ねたのは隆則さんの幼なじみが営む島の農園でした。

【中原観光農園 中原幸太さん】
「ちょうど汁が出始めたタイミング」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「(※食べる)本当にミカンの味がする。ミカン」

次の新商品を仕込むためのフルーツを探します。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「新しいものを作るのって本当に不安。定番のレモン、トマトからミカンにするときも新しいが、できるのは不安だった。どんな味になるのか、どんなスタイルになるのかがすごく不安で」

試行錯誤の連続ですが、生産者と直接、言葉を交わす中で、ヒントが浮かんできます。

【中原観光農園 中原幸太さん】
「夏ミカンのほうがいいんじゃない?って言いながら決めるのは2人」
【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「ちょっとオレンジチョコみたいな」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「イメージはね」

本来であれば収穫を終えている夏ミカンを森さんのために残してくれていました。

【中原観光農園 中原幸太さん】
「島で住んでいる人が、新しい事業に取り組むパターンもすごく少ないし、ビールってすごくいいじゃんと思って。これは応援せんわけにはいかんでしょ」

島の人たちの応援と自然の恵みをたっぷり受けたビール。

【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「これがうちの発酵機なんです。この中にビニール袋が入っていて、真っ黒い液体が入っているんですけど、新しくこの夏に出る黒いビールです」

今回、初めて取り組んでいる黒ビールに、大崎上島の夏ミカンをコラボレーションしようとしています。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「毎回新しいのを造ったら、どんな味になるんかな…。自分が思っている味が出るのかすごくドキドキ感ワクワク感。楽しいけどね」

夫婦が二人三脚でつくるクラフトビール。
大崎上島でしかつくれない「1杯」を求め、挑戦は続きます。

【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「原点というか自分がここで育ったんで、ここでずっとやっていきたいっていう思いはすごくあります」
【ミチシオ・ブリューイング 妻・愛子さん】
「木江が好き、単純に」
【ミチシオ・ブリューイング 森隆則さん】
「人に愛されるようなビール造りっていうのはやっていきたいかな」