江田島に待望の産婦人科が開業 「あきらめたくない」医師の強い思い実る 市も補助金で支援

6/10(水) 18:52

江田島市に10日数十年ぶりとなる産婦人科が開設されました。

「きのう(9日)最後の仕上げでね葉っぱを貼ってさ…どう!変わったよね?」
“興奮した様子”で新たな診察室を紹介する院長…。

【辰已キャスター】
「江田島市内にある病院です。こちらには多くの診療科がありますがきょう(10日)から新しく産婦人科が設置されました」

【患者】
「もう夢のようというか願望だった」

周囲が海に囲まれた江田島市。
かつては産婦人科がありましたが少なくとも4町が合併した2004年以降は1つもありませんでした。

そのため島の住人にとっては広島市や呉市まで船や車で渡り診察を受けるのが、当たり前になっていましたが、市民の要望を受けてこの度、産婦人科が再び島内に誕生しました。

【島の病院おおたに 大谷まり院長】
「全国で産婦人科・小児科は撤退する病院が多い中で、とてもじゃないが産婦人科の誘致は一番難しい課題だなと。江田島市とも話しながら、でも諦めたくないという気持ちはあったので、私たちも頑張って探してみると江田島市に伝えた」

そして、その想いにこたえて月に3日の診療のうち2日は廿日市市のクリニックから加藤医師が来島。

【廿日市の加藤俊平医師】
「(これまで県内の病院で勤務する中で)ある程度一定の年齢以上になると妊婦も含めて(島から)通うことがかなりしんどいということがあるんだろうなと、日々の診療をやっていて思っていて」

残りの1日は兵庫県から遠路はるばる産婦人科医が訪れることになりました。

また、江田島市も月額15万円の補助金で1年間、支援します。

【江田島市民】
「呉に出るのと家から10分のところといったら気持ちが違うよね」

人口減少・少子高齢化が進む地域だからこそ島内で完結できる医療を増やしたいと歩みを進めてきたこちらの病院。

今回まずは婦人科の診療をメインにスタートしましたが今後、分娩を除く妊婦検診などの体制も整えていきたいということです。

一方、県によりますと今回の開設によって県内で産婦人科が存在しない市町は「坂町」だけになったということです。

【スタジオ】

(産婦人科 加藤俊平医師)
命にかかわる疾患ではないものが多いため症状があっても我慢しがち…。
島内に産婦人科が開設されたことで、気軽に受診できるようになったのが最大のメリット。