「特技は戦闘機の操縦」ガッツあふれる定年退職自衛官を海上保安部が採用 人材確保に一手

5/22(金) 18:55

「おはようございまーす!」

福岡県北九州市にある海上保安学校・門司分校。
海上保安官としての知識と技能を身につけるため現在およそ50人が生活しています。

そんな学校に今週、入ったのは…。

「起立!気を付け!礼!」
「着席」

【研修生】「特技は操縦で…最初はF15という戦闘機にのっていて…」
【研修生】「自衛隊の仕事が通用するかどうかは難しいところではあるが…」

北は北海道から南は鹿児島まで、全国各地から集まった14人は全員、元自衛官。
去年10月以降に定年退職を迎え、第二の人生として海上保安官を志す勇者たちです。

近年、人材確保が課題となっている海上保安庁。
瀬戸内海などを管轄する第六管区でも”最新鋭”の練習船「いつくしま」の大型化により管区内で必要な人員が増え、人材確保を喫緊の課題としてきました。

そうした中で”即戦力”を期待し海上保安庁が全国的に採用を進めている定年退職自衛官。

※4人続々呼ばれる

この度、六管では”初めて”4人が採用されました。

【海上保安学校門司分校・島田春吾 分校長】
「経験豊富なみなさんが自衛隊を定年退官され、次の職場として海上保安庁を選択していただいたことに対し、感謝するとともに、当初の志を忘れず研修に励むことを期待します」

教官「赤崎研修生基準!」

早速、初日は、グラウンドで基本動作の研修が…。
※立ち位置を直される
研修生「よし!」

教官「基準!集まれ!」
研修生「よし!」

教官「指を全部揃えて体側、中指をズボンの結目に揃える」

※帽子を直される
教官「もう少し深め」

教官「敬礼!」

自衛隊と海保ではやはり少し違う部分があるようです。

「左!左!左右!」

一糸乱れぬ「行進」の訓練も行われました…。

自衛隊ではほとんど経験しない「鑑識」業務などを一から学ぶおよそ1カ月の研修…。

六管に配属となる赤崎さんは今年2月まで幹部自衛官として尽力してきた一人です。

【六管に採用(元海上自衛官)赤崎弘章 研修生】
「船務は前職の経験や技能で即戦力で活躍できると思うが、業務経験は未知なる世界ですので、ちょっと心配な面と心新たにやっていかないといけないなという気持ち」

主に呉基地の掃海艇などで勤務してきた釜田さんは海保を志した理由について…。

【六管に採用(元海上自衛官)釜田成人 研修生】
「業務とかもガラッと変わるが自分がいままで積んできた経験が生かせるんだったらチャレンジしてみたいなと」

また37年の自衛隊勤務の全てで調理業務に携わり隊員の胃袋を支えてきた松本さんは…。

【六管に採用(元海上自衛官)松本潔・研修生】
「味は結構薄い、自衛隊と比べて。みんな皿盛だが自衛隊はバイキング方式。海保は海保のやり方があると思うので(自衛隊の)いい部分は教えてあげたい、こういうやり方はあるよと」

そしてもう一人…。

【六管に採用(元海上自衛官)児玉伸吾・研修生】
「んあ!んあ!ん…」

潜水員などとして、これまでも海の仕事に携わってきた児玉さん。

「よしゃ!僕は昔はできたと言いたくない。できなくなったら言わない。(海猿の若手海上保安官に)おじさんそれだけしかできないのかと言われたくないから、それでまた火がついてまたやりだした」

ガッツ溢れる4人は研修後、広島や呉の保安部に正式配属される予定です。