広島の会社がデザイン! 京阪電車の看板特急「8000系」贅沢な空間、ダブルデッカーに興奮【てつたま】

4/8(水) 20:00

鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
広島を飛び出して、関西の大手私鉄・京阪電車を取材しております。今回はその京阪の「顔」ともいうべき車両を取材しますよ。それでは…。

【野川アナ】
「おー!3000系でございます。『新』3000系という言い方をしますね」

前回は京阪電車の寝屋川車庫に潜入し、新路線・中之島線の開業に合わせて登場した車両、3000系を取材しました。
この車両は広島のデザイン会社、GKデザイン総研広島が設計段階から関わったもの。
しかし、GKのデザイン哲学を持つ車両はこれだけにとどまりません。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「こちらが京阪電車で最上級としている8000系でございます」
「もう私の愛しの人ですね、8000系です。もう京阪電車のまさに顔。しかもトップナンバー」

8000系は1989年・平成元年に登場した特急用車両で時代に合わせて改造を施されながら、平成そして令和の時代を駆け抜ける京阪を代表する名車です。
2008年にカラーデザインが変更され、これを手がけたのがGKデザイン総研広島でした。
黄色と赤の配色が上下逆転しています。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「伝統の特急色なんですが、西尾さん…この真ん中のゴールド(の帯)、これが入ったというのもリニューアルですね」
「そうですね。わずか100mmの細長い帯なんですが、十二単や紅葉、金蒔絵のエレガントなイメージを表現しているものでして」
「これが一本ピッと入ることで、きらびやかなという言葉がありましたけど、まさにそのイメージがより引き立つといいますか。やはりこの列車は京都の真ん中に行く列車なんだぞと、いうイメージがより濃くなっていると思いますね。この金色が太陽に照らされながら走っていると、光ってカッコいいんですよねぇ」

続いて、2017年に登場した、高級感あふれる特別車両へ。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課西尾亮一さん・野川アナ】
「おっ!」
「ガラッと変わりまして…」
「きましたね、プレミアムカーですね」

プレミアムカーは、京阪電車では初の有料座席指定サービス。
お金にシビアな関西圏においても9割前後の乗車率を誇る人気ぶりで、去年10月には、3000系に連結されるプレミアムカーが2両に増えました。
こちら8000系のプレミアムカーはもともとあった車両を改造して作られました。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課西尾亮一さん・野川アナ】
「GKデザインさんがデザインされたんですけども、一番最初にパース画というものが出てきました。それを見た瞬間、社員一同『おおー!』と。『これが京阪電車の新しい顔か』と。出てきたデザインを形にするというのが我々の大事な仕事なんですけども、形にする上で、この帯はいったい何でできているのかと」
「確かに」
「この金色の帯、どうしようかと。議論をしまして、フルラッピングという形で、塗装の上にラッピングを重ねるような造りになっています」
「3000系のプレミアムカーは新造、8000系は改造なんですよね」
「はい。我々が実際に金物一つ一つから設計図を書いて作り出した電車なので、思い入れは8000系の方があるかもしれない」
「でも、大改造ですよね」
「大改造でした。特急、プレミアムカーとはなんぞや、というところですよね」
「確かに。ひな形がないですもんね」
「そうなんです」「もちろん初めてのことですし、いろんな壁があったんじゃないですか?」「そうですね。まずはどういう風な電車にしようかというところが全く見えてこなかったので、そこを作るために合意を形成するために、モックアップを作りまして。そちらにいろんな照明であったり、塗り分けだったりというところを実際に作ってみて、いろんな人に見ていただいて。土壇場で変わった点もあります。そういう形であのプレミアムカーを作ったというところが、思い出になっています。今となっては良い思い出です」
「私、大好きなんです。このプレミアムカーのマーク。京阪のシンボルである鳩マークの上に三つ星がついている。黒字に金というのがいいじゃないですか」

プレミアムカーのドアは1か所のみで扉周りはゴールドに。
半月状の窓も設けられ、高級感が溢れていますよね。
そして最後は8000系の名物車両です。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「真ん中のいいじゃないですか、これが。誇らしげに『エレガントサルーン・8000シリーズ』。ダブルデッカーでございます」

ダブルデッカーはまるで観光列車を思わせる豪華な2階建ての車両なんですが、通常の運賃だけで乗ることができる、私にとってまさに神のような車両です。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「またこの車両で見るとデザインでまた一味違うなという感じがします」
「はい、そうなんです。実はこの半月なんですけれども、GKデザインさんが入られて、花鳥風月という形で、なぞらえた展開をしていきました。『花』は副標やラッピング。『鳥』は京阪特急のモチーフである鳩。そして『風』は車両が走行する様で、最後に『月』はなんだという形になりまして。実はこの『月』、スラッシュムーンと言いまして、あえて丸く書かないというデザインになっているんですね。これをあえて丸く書かないことで、大きな月に見える」
「確かに、この先は想像の中になるわけですよね」
「はい。2階席派ですか?1階席派ですか?」
「私は断然、2階席です」
「あ、2階席・・・」
「子供の頃のワクワク感が残ってるというと、ちょっと聞こえは良いですけど。やっぱり2階からちょっと見たいなという…」
「あー」
「・・・西尾さんもしかして、1階派ですか?」
「実は1階がおすすめです」

それではダブルデッカーの車内へ。
まずは西尾さんおすすめの1階から…

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「おー、失礼します。いいですね、向かいに13000系、別の車両が止まってますけども、ちょうど目線的にはドアの床の高さぐらい。これでホームの脇を走る時はシュッーっと見えるということですね」
「疾走感があります」

ダブルデッカーの1階は座席に座ると、ホームすれすれの視点で、駅を通過する時のスピード感が圧巻なんだそうです。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「それにしても西尾さん、この8000系。10歳か11歳のころ(私が)初めて京阪に乗った時のことを覚えている訳ですが、車内に入った瞬間に、『あ!この電車は切符だけじゃ乗れない電車だ』って脳が認識したのを覚えています」
「僕も入社する前にこの電車に乗ったときに、『あれ、これは特急券いらないのか』と思ったんですけど、実は不要なんですよね」
「そうですよね。こうして座席が並んでいたら、やっぱり『あ…特急券』となります」
「そうなんです」
「これが切符だけで、通常の運賃だけで乗れるという。京阪のすごいところだなと改めて思いますね」

次は私のお気に入りの2階席です。

【京阪電気鉄道株式会社 車両部技術課 西尾亮一さん・野川アナ】
「2階席に上がっていく、この階段のワクワク感。何回乗りに来ても味わうんですよね。いやー、2階席からの眺め。車両基地からの眺めなので、いつもと違いますけど・・・。やっぱり座ると、ちょっと高い所ということですよね。私はやっぱり、特に始発駅から乗る時はダブルデッカーの2階に行きます」
「まず埋まるのは2階席(から)ですね」
「そうですよね」

そして次回は…

【野川アナ】
「いらっしゃいました、レジェンド!びわこ号!」
京阪電車の伝説の名車を堪能します・・・!