防犯カメラなどの映像を繋ぐ”リレー捜査” 相次ぐ凶悪事件で見えてきた成果と課題 広島
12/1(月) 18:34
「ツイセキ」です。
広島県警では今年度、防犯カメラなどの映像を繋ぎ容疑者の足取りを追う”リレー捜査”が本格化しました。相次ぐ凶悪事件での捜査で見えてきた、成果と課題を取材しました。
今年4月に発足した、映像捜査を専門とする県警の「捜査支援分析課」英語の正式名称の頭文字をとって通称「CISA」(シーサー)と呼ばれています。
発足以降、県内では、容疑者が逃走し捜査本部が立ち上がった殺人事件が3件発生。
容疑者の足取りを追うCISAの手腕が注目されました。
広島県警では今年度、防犯カメラなどの映像を繋ぎ容疑者の足取りを追う”リレー捜査”が本格化しました。相次ぐ凶悪事件での捜査で見えてきた、成果と課題を取材しました。
今年4月に発足した、映像捜査を専門とする県警の「捜査支援分析課」英語の正式名称の頭文字をとって通称「CISA」(シーサー)と呼ばれています。
発足以降、県内では、容疑者が逃走し捜査本部が立ち上がった殺人事件が3件発生。
容疑者の足取りを追うCISAの手腕が注目されました。
【胡子記者】
「警察関係車両が現場へと入っていきます」
4月中旬の夜、人けのない府中町の公園で、東京から訪れていた男性が何者かに殺害された事件。
「警察関係車両が現場へと入っていきます」
4月中旬の夜、人けのない府中町の公園で、東京から訪れていた男性が何者かに殺害された事件。
CISAは、防犯カメラの映像を繋ぎ合わせて容疑者の足取りを追う”リレー捜査”を行うため、周辺の施設や住宅などをまわり、映像収集にあたりました。
この捜査を指揮した、CISAの吉川管理官。
事件を振り返り口にしたのは、“反省”の言葉でした。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「人海戦術に頼らないもっと効率的な捜査の運用というところを、もっと工夫してできるところがあったのかなという反省はあります」
事件を振り返り口にしたのは、“反省”の言葉でした。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「人海戦術に頼らないもっと効率的な捜査の運用というところを、もっと工夫してできるところがあったのかなという反省はあります」
のべ800人を投入して収集・分析した映像は、県内外あわせて620カ所、3400時間分に及びました。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「現場で、“足で稼ぐ”というのは本当にしんどいと思います。捜査幹部がそこを十分理解したうえで必要な規模の調整であったり、人員の配置を工夫することは重要だと思います」
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「現場で、“足で稼ぐ”というのは本当にしんどいと思います。捜査幹部がそこを十分理解したうえで必要な規模の調整であったり、人員の配置を工夫することは重要だと思います」
この事件の反省が生かされたのが、10月に広島市西区の集合住宅でベトナム国籍の女性が殺害された事件です。
容疑者の足取りを素早く突き止め、事件から10日後に逮捕に至りました。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「いかに人数を絞った中で、捜査員を運用することができるか、みくまり事件(府中町の殺人事件)であったり、その後のいろいろな事件捜査を重ねた後の事件だったので、かなり効率的に進めることができるようになったかなと考えております」
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「いかに人数を絞った中で、捜査員を運用することができるか、みくまり事件(府中町の殺人事件)であったり、その後のいろいろな事件捜査を重ねた後の事件だったので、かなり効率的に進めることができるようになったかなと考えております」
事件解決に成果をあげる一方で、未解決の事件も‥‥
6月、庄原市の住宅で、この家に1人で暮らす高齢女性が何者かに殺害された事件。
現場は、防犯カメラがほとんど設置されていない山間部でした。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「中山間地域における防犯カメラの“密度の低さ”というのがおそらく考えられているとは思うんですけれども、密度が高ければ高いほど防犯カメラのリレー捜査においては効果が上がります」
防犯カメラの“密度”が低い地域で浮彫となったリレー捜査の大きな課題。
CISAの模索は今後も続きます。
6月、庄原市の住宅で、この家に1人で暮らす高齢女性が何者かに殺害された事件。
現場は、防犯カメラがほとんど設置されていない山間部でした。
【捜査支援分析課・吉川親幸 管理官】
「中山間地域における防犯カメラの“密度の低さ”というのがおそらく考えられているとは思うんですけれども、密度が高ければ高いほど防犯カメラのリレー捜査においては効果が上がります」
防犯カメラの“密度”が低い地域で浮彫となったリレー捜査の大きな課題。
CISAの模索は今後も続きます。
