JR芸備線再構築協議会 実証事業に向け広島県が来年度予算化へ バスなどの代替輸送での実証事業

11/6(木) 18:18

JR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会が開かれ、来年度の実証事業に向けて当初予算化する方向で検討することに合意しました。一方で、広島県は改めて国に、鉄道ネットワークのあり方を示すよう求めました。

広島市で開かれた協議会では、現在進められている実証事業について、当初今月下旬までの予定だった土日祝日の増便を来年3月まで延長し、土曜日に限って上下1本ずつ増やすことが報告されました。

また、来年度予定されているバスなど鉄道以外の交通手段での代替輸送の実証事業について当初予算に盛り込む方向で、来月の幹事会で議論することに合意しました。
鉄道以外の交通手段による実証事業を進めるにあたり、広島県は改めて、国に対し「全国的な鉄道ネットワークのあり方」を示すよう求めました。

【広島県・山根健嗣副知事】
「どういうモード(交通手段)があるかを調査・検討する段階ではまだいいが、実際の実証事業に入るとかなり重度が増してくるので、(鉄道)ネットワークのあり方とと色んな影響が出てくるのではないか」

広島県は国の考えが示されなければ、鉄道以外の交通手段による実証事業の予算を執行しない可能性も示唆しました。