南海トラフ巨大地震の被害想定 「災害関連死」最大3700人に見直し 広島県

10/31(金) 10:54

南海トラフ巨大地震が起きた場合の県独自の被害想定がおよそ10年ぶりに見直され、最大3700人とする「災害関連死」の想定が新たに盛り込まれました。

【広島県・山本耕史危機管理監】
「南海トラフ巨大地震が、本県で最も大きな被害をもたらす地震であると想定される結果になりました」

広島県が独自で行った想定では南海トラフ巨大地震が発生した場合、県内沿岸で最大震度6強、津波の高さ1.8メートルの想定に大きな変更はありませんが、全壊の建物は前回の想定より2万棟増えて最大およそ9万棟と推計。

また、死者の数は堤防の耐震性向上で津波避難の時間が確保されることなどを踏まえ、前回の想定から1千人少ない最大およそ1万4千人としています。
そのほか「災害関連死」の想定が新たに盛り込まれ、最大で3700人に上ると試算されています。