【広島あの日のきょう】原爆病院の取り壊し始まる(1990年)強烈な爆風で歪んだ窓枠などを一部保存
8/22(金) 18:44
あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から35年前の1990年8月23日、原爆投下直後に被爆者の治療にあたり、建物自体にも原爆の傷痕を残す広島赤十字原爆病院の解体作業が始まりました。
【初谷記者】
「広島赤十字原爆病院の1号館の階段には、原爆によって階段の窓ガラスの破片が飛び散り、突き刺さった傷痕が残っています」
「広島赤十字原爆病院の1号館の階段には、原爆によって階段の窓ガラスの破片が飛び散り、突き刺さった傷痕が残っています」
解体作業は、新しい病棟建設のために行われたもので、初日は、ガードフェンスの組み立てが行われました。
1945年8月6日、鉄筋コンクリート建ての病院は、強烈な爆風によって窓ガラスは吹き飛ばされ、室内は破壊されました。病院には負傷者が殺到し、働ける医師や看護師は総出で治療にあたりました。
解体にあたり、原爆の痕跡を伝える建物の保存を求める声が強く上がりました。
建物は解体されましたが、原爆の爆風でゆがんだ窓枠やガラス片が刺さった壁の一部は切り取られ、モニュメントとして保存されています。