天皇皇后両陛下 広島土砂災害被災地など訪問 「大変だったですね」被災者にお言葉

6/20(金) 16:00

広島を訪問中の天皇皇后両陛下はきょう、77人が犠牲となった広島土砂災害の被災地を訪問されました。

【野川アナウンサー】
「今、両陛下を乗せた車がホテルを出発しました」

けさ、宿泊先のホテルを出て、広島市安佐南区八木へ向かわれた両陛下。
2014年の広島土砂災害では災害関連死3人を含む、77人もの尊い命が奪われました。

両陛下は最も被害が大きかった、県営緑丘住宅近くに建設された砂防ダムを訪れ、中国地方整備局長から被災状況の説明を受けられました。

両陛下は時折、質問をされた上で、被害の大きさに胸を詰まらせているご様子だったということです。

その後、多くの住宅が土石流に巻き込まれた谷筋の上流と下流に向かって、それぞれ1度ずつ、黙礼されました。

また、土砂災害の教訓や知識を伝承するためにおととし、開館した「広島市豪雨災害伝承館」で被災者の証言などをもとに被害の全容を伝えるパネルをご覧になりました。

【皇后陛下】
「おうちは全壊ですか?」
【高岡正文館長】
「そうなんですよ」

続いて、土石流で自宅が損壊し、1階で寝ていた当時77歳の母親を亡くした澤本恭宏さんと恭宏さんの娘の陽奈さんと言葉を交わされました。

【天皇陛下】「大変だったですね。お母さまが亡くなれて」
【澤本恭宏さん】
「はい、自宅がうちは崩壊して、2階で寝ていた母が土砂で流されて亡くなりました」