カープ指揮官がキーマンに挙げる”打”の切り札!松山竜平選手 代打通算100打点の前にスタメンで出たい

4/26(金) 20:30

カープの特集です。
代打の切り札として今シーズンも期待がかかるチーム最年長・松山竜平選手に直撃しました。

ことしのプロ野球開幕前。
新井監督は、ことあるごとに今シーズンのキーマンとしてある男の名前を挙げていました。

【新井 貴浩 監督】
「松山竜平ですかね」
「松山竜平」
「松山竜平ですかね。終盤に出てくる彼がキーマン」

指揮官がキーマンに挙げるチーム最年長38歳、松山 竜平。
昨シーズンは打の切り札として両リーグトップの代打21打点をマーク。
今シーズンもその勝負強いバッティングに期待がかかる男にボールボーイ・佐竹 祐一さんが直撃です!

【ボールボーイ・佐竹 祐一】
「ご自身の状態、どういうふうに感じていますか?」
【松山 竜平 選手】
「僕自身はすごく良い状態できていますね。去年よりは早く仕上げようと思って。理由としてはフォームを変えたのと、バットも形とか変えた」
【佐竹】「今年ガラっと変えたんですか?」
【松山選手】「ガラッと変えています」
【佐竹】「具体的にはどう変えたんですか?」
【松山選手】「例年だと扱いやすいバットで確実性とか思っていたんですけど、もうガラッと、本当に長距離ヒッターが使うようなバットにして、ちょっと長くして重さのバランスもよりトップの方にもっていって、トータルの重量は変えていない。バランスを変えたらガラッと変わる。やっぱり長打を増やしたいなと。スイングは、よりシンプルにというふうにはしました」
【佐竹】「バットをすんなり出せるように」
【松山選手】「そういうことです」
【佐竹】「新たな挑戦ということですね」
【松山選手】
「そうですね」

そして、初ヒットが生まれたのが開幕から連続で代打起用され続けた5試合目。
今月4日のスワローズ戦でした。同点の8回に決勝の2点タイムリー。
起用を続けた監督の期待に応え、チームを勝利に導きました。

【佐竹】「焦りはありました?」
【松山選手】「特に無いですね」
【佐竹】「やるべきことは、ちゃんとやっているから」
【松山選手】「やっているし、とらえきれていなかっただけなので。僕的には打撃の感触は良かった。そのうち出るとは思っていた」
【佐竹】「ここでその日のヒーローインタビュー待っていました!というのがあった」
【松山選手】「もう言おうと思っていましたね。ヒーローになったら言おうと思っていた」

(松山選手4月4日ヒーローインタビュー)
「ヒーローになれたので一発目。鹿児島にいる“ばあちゃん”、天国にいる“じいちゃん”、きょう俺やったよ!」

【佐竹】「去年は一度も言われていなかった」
【松山選手】「去年は(祖父が)亡くなったばかりだったのでそこは自粛していた」
【松山選手】「今年はもう思い切って、天国に届けたろうぐらいの、ふふふ」
【佐竹】「そういう思いもあってのヒーローインタビューだったんですね」

多くのチームメイトからアドバイスを求められるほど高いバッティング技術を持つ松山選手。的確なアドバイスを送ることができる理由があったんです。

【松山選手】「僕はもう、ほか選手のバッティングをよく見ているので」
【佐竹】「チームメイトの打撃は全部見る」
【松山選手】「見ていますね。常に見て、こいつはきょうここがおかしいなとかは分かる」【佐竹】「そうなんですね」
【松山選手】「こうしたらいいなとかは出てくる。若い子は自分から聞きに来るとかあるんですけど、ベテランで言ったらアキ(秋山)とか、やっぱり悩んでいたりするので、アキには僕からも声をかけたりとか。堂林とか上本とかは自分で来て、『ちょっと見てください』とかもあります。まあでも僕はそんなに細かいことは言わないんで。
もう簡単に言った方がわかりやすいので。(アドバイスは)技術もあるし、気持ちの面もあります」

師弟関係として一緒に自主トレを行う高卒3年目・田村選手のことも様々な面で支えていました。

【佐竹】「田村選手も中々ヒットが出なかったじゃないですか」
【松山選手】「はい」
【佐竹】「相当悩んでいたんじゃないかと思うんですけれども」
【佐竹】「僕は、もうオープン戦の途中から、ちょっとおかしくなってきたなというのがあった。ちょっと自主トレでやってきたことが出ていないなというのがあったので、シーズン入ってきて、あのスタートですよね。やっぱり。田村はどっちかというとドアスイング気味だったので。(左利きで)左手が強いというのもありますし、振りが小さくなってしまう癖があったので。そこをしっかり右手から出していきなさいと。
(4三振した開幕戦の後)さすがに、あいつもその日は『食事会場に行けない』と言っていたので。だからご飯に誘ってその時に『とにかく自主トレでやってきたことを思い出せよ』とか(開幕戦で)4三振ですかね。そういうことも1年やっていたらあるから、『明日のことを考えて、明日を楽しめ』と」
【佐竹】「松山選手から見て、田村選手の素晴らしいところはどういったところなんですか?」
【松山選手】「なんだろうな、やっぱり物怖じしないところじゃないですかね。メンタルが強いですね」
【佐竹】「メンタルが強い。それは松山選手よりもすごい」
【松山選手】「僕には負けますよね。やっぱ。はははは」

その明るいキャラクターでも多くの後輩に慕われるチーム最年長。
そんな中、ある選手が松山選手との恒例行事を封印するという噂が!

【佐竹】「菊池選手が今シーズンの目標としてカープがサヨナラの時に…」
<3月26日放送『熱血!達川学園』より>
【安部 友裕さん】「チームの目標は優勝・日本一というのはよくわかるんですけれども、個人的な目標を」
【菊池 涼介選手】「サヨナラの時に松山選手を蹴りにいかないという。まあ色々ありますからね。サヨナラの時に、こう(直立不動)でしておきます」

【松山選手】「サヨナラの時は、まず僕を見つけるんですよね、どこにいるか。
それでコソッと後ろからやってくるんですよ」
【佐竹】「どうします?蹴らないって言っていたのは寂しい?」
【松山選手】「いや寂しくはないですよ。どうせやってくるから!」

技術面や、精神的支柱としても必要不可欠な最年長が今シーズンもチームを勝利に導きます。

【佐竹】「今年も去年と同じだけ代打で打点(21打点)をマークすると、代打通算100打点達成」
【松山選手】「そうなんですか?そんなに俺、代打に立っているんだね。その前にスタメンで出たいですけど」
【佐竹】「その通りです!」

<スタジオ>
【TSS野球解説者 山内泰幸さん】
「松山選手、やっぱり、まだまだ若い人に負けられないという気持ちを持ってますね。今年もチャンスで活躍してもらいたいですね」