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映画「ぼけますから…」その後 60年連れ添った妻を失った父は…

11/27(金)  19:11 掲載

認知症の母と高齢の父を娘が撮影した映画が反響を呼び、公開から2年経った今も上映が続いています。『ぼけますから、よろしくお願いします。』その後の物語は…。

今月1日、呉市であるイベントが開催されました。

【信友直子監督】
「映画ぼけますから、よろしくお願いします。の監督をしております信友直子です」

映画のファンに向け父・良則さん、100歳を祝うイベントをオンライン配信しました。

【信友直子監督】
「100歳おめでとうってみんなが言いよってじゃけ何か一言お願いします」
【父・信友良則さん】
「こんなに盛大に祝ってもらうとは思いもしませんでした。どうもありがとうございました」
【信友直子監督】
「お父さん泣きよん?」
【父信友良則さん】
「感激しとるんよね」

【映画】
東京に住む信友監督が帰省するたびに両親を撮り続けました。認知症となった母。耳の遠い父による老老介護が始まります。映画は、夫婦のありのままの生活を映し出します。

『ぼけますから、よろしくお願いします。』親子3人の1200日を記録した物語。公開から大きな反響を呼び、これまでに18万人を超える観客を動員。ドキュメンタリー映画としては異例の大ヒット作品となりました。映画の公開から2年。

【信友直子監督】
「普段のドキュメンタリー映画を好きで見る層とはまた別の層の方たちが近所のお爺ちゃん、お婆ちゃんの様子をちょっと見るという風な感じで見てらっしゃるのかな。ドキュメンタリー映画という範疇を超えた広がりをしているなというのはすごく感じました」

物語は続きます。。
おととし、映画が公開される1カ月前。母・文子さんの姿は病院にありました。

【父・良則さん(当時97歳)】
「おっ母や。早く良うなっての」
【母・文子さん(当時89歳)】
「手がかかるようになってごめんね」
【父・良則さん】
「そんなことはないよ」

映画を楽しみにしていた文子さんが、脳梗塞で入院したのです。良則さんは、文子さんがいつ家に帰ってきても自分が面倒見られるように体力づくりに余念がありませんでした。
しかし、今年6月。文子さんが危篤状態に。

【信友直子監督】
「もう頑張らんでもいいんよ。お母さんありがとうね」
【父・良則さん】
「長いこと世話になったなぁ。ありがとね。わしもええ女房をもろうたと思うとります」

文子さんは眠るように息を引き取りました。

【信友直子監督】
「愛する夫に「ええ女房だったありがとう」って言ってもらえて旅立てたというのはすごく幸せだったんじゃないかなと思うので最期に悔いは全くないです」

60年連れ添った妻を失った良則さんは…。

【信友直子監督】
「映画になってなかったら母が亡くなった後に結構ショックだったりすると思うんですけど、「お母さん残念じゃったね」というのを呉の街の皆さんから声をかけて頂けるので、地域の人たちとのふれあいが100の年よりにしては珍しくたくさんできているので、それを生きがいにつながっていると思います」

信友監督は、今もカメラを回し続けていると言います。次は、どのような物語が描かれるのでしょうか?

【信友直子監督】
「100まで生きる言っていたけど100になりましたけど、こらから先はどうしますかね?」
【父良則さん】
「もうちょっと生きたいと思います。ここまで生きるとは思いもしまへんでしたけどもうちょっとがんばろうと思うとります」


映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』のDVDが、27日から発売されています。

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