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75年前のあの日「黒い雨」を浴びて…原告団長の思い

08/6(木)  19:30 掲載

今年の平和記念式典に、大きな期待をもって参列した人がいます。先週、「歴史的な司法判断」となった黒い雨訴訟の原告団長。その思いに迫りました。

被爆75年…。特別な思いで式典に参列する人の姿がありました。高野正明さん。
【高野正明さん】
「控訴を断念していただきたいという皆さんの思いを肩に背負ってお参りさせていただきました。きょうそういう事を発表していただけることが心願っているところでございます」
爆心地から北西に20キロほど離れた旧佐伯郡上水内村。高野さんは生まれてからずっとこの村で暮らしてきました。75年前のきょう・・・
【高野正明さん】
「ぴかっと光ったガラスが割れんばかりの音でびっくりしてすぐ校庭に出て」
高野さんは当時7歳。山の上にきのこ雲が見えた後、昼前から降り始めた雨は黒く濁っていたと言います。高野さんは雨を浴びた後ひどい貧血に苦しみ、下痢や鼻血も10年ほど続きました。
原爆投下直後に降った「黒い雨」を浴びた多くの人たちに健康被害の症状が現れました。しかし、高野さんが住む地域は、無料で健康診断が受けられる援護対象区域から外されました。
援護区域の拡大を求め最後の手段としてとったのが集団訴訟です。広島地裁は先週、国が定めた「援護対象区域」の外で雨を浴びた原告84人全員を被爆者と認め、被爆者健康手帳を交付させる判決を言い渡しました。
【高野正明さん・会見】
「裁判官に対してこの英断判決を下したことに対して心から感謝したい」
初めて参列した式典。
【平和宣言:松井一実広島市長】
「日本政府には黒い降雨地域の拡大に向けた政治判断を改めて強く求めます」
式典終了後に行われた『被爆者からの要望を聞く会』でも被爆者から声があがります。
【県被団協・佐久間邦彦理事長】
「政府の決断で認定地域を拡大してください。控訴しないようにお願いします」
これに対し安倍総理は・・・。
【安倍首相】
「現在、関係省庁、広島県、広島市で協議を行っておりこれを踏まえて対応を検討してまいる」
控訴するかどうかの明言は避けました。
【高野正明さん】
「(安倍首相の)協議するという力強い言葉を私たちは信じるほかない」
控訴期限は、今月12日に迫っています。

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