そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

鈴木工業 株式会社

鈴木工業 株式会社(岡山県)

石灰で農業を救え!逆転の挑戦
肥料をまいても育たない野菜。原因は土の「性格」ともいえるペーハー値の違いや、気づかれにくい栄養素不足でした。この難題に挑んだのは、農業とは無縁の石灰メーカー「鈴木工業」。建材用石灰を製造していた彼らが、一件のクレームをきっかけに「土を救え」と立ち上がります。農家の切実な声に応えるため、土壌分析や新たな製品開発を繰り返し、農業の未来に光を見いだしたのです。今回は、石灰で野菜をよみがえらせたカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

1本のクレーム電話が変えたカンパニーの未来

1934年、製材業で創業した「鈴木工業」。戦後、高度経済成長に合わせ、石灰製造へと大きく舵を切りました。10年の歳月をかけて開発し特許を取得した「超微粒子石灰」は、わずか1ミクロンという大きさ。精密機械工場の床材に使われ、圧倒的な微細さと均一性が業界に衝撃を与えました。他社にない技術力で売り上げも順調に伸びていた中、2008年に起きたリーマンショックで、公共工事も工場建設も全てが激減。石灰の注文も大幅に落ち込んでしまったのです。カンパニーはそれまで細々と売っていた農業用の石灰をワラにもすがる思いで売り始めたところ、「石灰をまいても野菜が全く育たたない」との電話が。農業の知識がほとんどなかったカンパニーでしたが、そのクレームに向き合うことにしたのです。

そーだったのかポイント2

放送内容写真

石灰販売だけじゃない!畑ごとの処方箋を作成

クレームを寄せたのは、鳥取県のキャベツ農家でした。ここの畑の土壌のpHは、キャベツが育ちにくいとされる酸性寄り。土壌を中和するため、カンパニーの石灰をまきましたが、効果が出ず、酸性の土壌で発病しやすい「根コブ病」が広がっていたのです。カンパニーは解決の糸口を求め、専門機関を訪ねると、土壌のマグネシウム不足が発覚。そこで、マグネシウム石灰と自社の石灰を配合し、新たな石灰をつくったのです。その石灰をまいて4カ月後、土壌は中和され、根コブ病はほとんど発生しなくなりました。カンパニーは、畑の土を採取・分析し、そのデータから「処方箋」を作成。畑に合った石灰の最適量を提案する新たなサービスをスタート。処方サービス付き石灰を2022年から本格的に販売を開始すると、現在、福島から鹿児島まで広がりを見せ、40軒以上の農家が採用しているのです。

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