そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

山陽クレー工業 株式会社

【所在地】岡山県備前市吉永町

山陽クレー工業 株式会社(岡山県)

今回は「ろう石」と呼ばれる鉱石を粉砕し、微細な粉を製造する岡山県の「山陽クレー工業」が登場。かつては紙に混ぜて美しく仕上げる役割を果たすなどしていたが時代の波に飲まれ市場は急激に縮小。そんな中、カンパニーの長年培った粉砕技術が新たな市場で脚光を浴びることに。それはスポーツ業界!地元の牡蠣殻を活用したその驚きの製品とは?今回は地場産業を守るために新たな分野に挑戦したカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

ミクロ単位まで細かく砕かれた微細な粉

ろう石クレーと呼ばれる微細な粉を生み出している「山陽クレー工業」。ろう石クレーは、ロウのような滑らかさと光沢を持つ「ろう石」を粉砕したもので、これを紙にすき込むことで滑らかな質感になり、インクのにじみを防ぎ、鮮明な印刷を可能にしました。しかし、この効果を発揮するには、1000分の5ミリという大きさまで細かく砕く必要があります。微細な粉にするため、巨大な御影石を回転させ、ろう石を押しつぶしながら粉砕。粉砕した粉は水の力を利用して、極めて細かい粉だけを取り出し、白さを保つため、約1カ月半かけ自然乾燥させるのです。こうしてできたカンパニーの微細なろう石クレーは高品質と評判となり、高度経済成長期には紙の需要が急増し、生産量も一気に拡大したのです。

そーだったのかポイント2

放送内容写真

スポーツ業界から注目のカキ殻パウダー

海外製の安価な代替品が市場に出回り、ろう石クレーの需要も激減。会社存続の危機に立たされていたカンパニーに、黒板チョークメーカーから「チョークの書き心地を向上させるため、カキ殻を粉砕してほしい」との依頼がきたのです。ところが、カキ殻には藻やマイクロプラスチックなどの異物が付着していたため、それを取り除く専用設備を2年かけて独自に開発。カキ殻パウダーの製造環境を整えたのです。しかし、学校ではホワイトボードの普及が進み、黒板の使用は減少。カキ殻パウダーの新たな可能性を探っていた時、「クライミングの滑り止めに使えるのでは」というアドバイスをもらったのです。手に密着するか、滑りにくさを発揮できるかを徹底的に検証。クライマーたちにも試してもらい、膨大な意見をもとに配合レシピを何度も見直しました。試行錯誤すること3年、ついに、吸着力・密着性・摩擦のバランスが絶妙に取れた理想の滑り止めが完成したのです。

あなたの町のご当地かンパニー大募集!