「こども等ファスト・トラック」とは? 広島市の公共施設 子連れや妊娠中の配慮が必要な人を優先的に案内

10/29(木) 17:53

育児の話題をお伝えする3940(サンキューフォーゼロ)のコーナーです。

今回は、広島市で29日からスタートした子育て世代に向けた新たな取り組みに注目しました。

【石井百恵記者】
「広島市内のこちらのような公共施設にきょうからこの張り紙が張り出されています。『こども等ファスト・トラック実施中』と書かれていますが、子連れの方や妊娠中の方を優先的に案内する取り組みです」

29日から広島市内の公共施設12箇所で始まった「こども等ファストトラック」

こどもや妊婦、子育て中の保護者や障がいがある人など配慮が必要な人を優先的に案内するものです。

具体的には、優先の窓口やレーンを設置するなど配慮の内容は施設ごとに異なります。

込み合うことはないというこちらの施設では…。

【まちづくり市民交流プラザ 森原隆浩館長】
「職員やスタッフの意識がそちらに向くというだけでも、目配り気配りという部分では効果があるのではと思っています」

【優先対象市民は】
「子どもがやっぱり長い列だとあきてしまうので、申し訳ないなと思いつつありがたいです」

対象施設のひとつ広島市中区の原爆資料館。
こちらでも、29日から表示が貼りだされました。

【原爆資料館運営企画課 土田芳之主事】
「スタッフの方にお申し出頂くと、スタッフの方があちらの南口の方に誘導しまして、ウェブチケットを持っている方は館内の認証機。ウェブチケットをもっていない方は窓口の方にご案内して入館していただきます。待ち時間の軽減に少しでもつながればと思います」

原爆資料館では、混雑が課題となる中、2024年3月から障がいのある人などのファストトラックをすでに始めていました。
今回は表示によりさらに周知が広がると期待を寄せています。

【原爆資料館運営企画課 土田芳之主事】
「お子さん連れの方だけでなくってご年齢、体調、怪我の状態など入館に際して配慮が必要な方は幅広く対象とすることとしていますので、お気軽にお申し出いただければと思います」

しかし、なぜ広島市ではこのような取り組みを始めたのでしょうか?

【こども未来局 こども・子育て政策室 小坂計太室長】
「優先的に案内することにより負担を軽減し広島市が目指す、こども・若者と子育てに優しいまち広島の実現に向け取り組んでいくことにしたものです」

広島市は子育て政策に重点を置くとして今年4月、松井市長をトップする「子ども・若者・子育て推進本部」を立ち上げました。専門部署「子育て政策室」を新設。

子どもや若者への支援強化に向けた新たな施策の検討や既存の取り組みの見直しを進めてきました。

今年8月には、子育て関係の部署をワンフロアに集約し業務を効率化。
子育て行政に向け支庁内の連携を深めてきました。

28日に開かれた2回目の「子ども・若者・子育て推進本部」の会議では…。

【松井一実市長】
「子育ての喜びを実感できるよう、実効性のある取り組みを早急に着手するための取りまとめをしていきたい」

来年度に向け具体策を図る中で「ファストトラック」の取り組みを先駆けて始めたという訳です。

【こども未来局こども・子育て政策室小坂計太室長】
「まずは我々自身がこういった取り組みをしっかりやっていくことでそれを踏まえ民間企業の方にも同様の取り組みを呼びかけていくという形で進めていきたと思います」

子育てに優しい街づくりに向けてまずは小さな取り組みを。実現には市民1人1人の意識改革も問われそうです。