バス会社が課題解決へ「選択と集中」 共同で「実証運行」 運転手不足や人口減少対策へ 広島

10/1(木) 19:16

少子高齢化や運転士不足など、バスを取り巻く課題解決に向け、10月1日から、新たなバスの実証運行が始まりました。

キーワードは『選択と集中』です。

【加藤 雅也キャスター】
「時代と共に変化するニーズに対応するため、きょうから3カ月かけて行われるバスの実証運行。まずはここ西広島駅から出発するルートです。きょうも多くのバスが行きかっています」

西広島駅からのアクセスの向上を目指し実証実験で新たに作られたルートは、広島市内中心部の南側を「東西に走るルート」です。

これまでバスは、都心部への移動を充実させるよう運行されてきました。

一方、弱いと言われてきたのがこちら、東西への移動です。

そこで今回新たに、西広島駅からデルタ市街地へ向けたバスルートを実証運行させます。このルートには、3つの高校があることから、通学へのニーズが見込まれ、大きな病院や商業施設へのアクセスも向上し、交通空白の解消も期待されています。

広島市とバス会社8社がタッグを組む、『バス協調・共創プラットフォームひろしま』は、運転士不足や利用者の減少などの課題解決に向け、効率的で持続可能な運行体制の構築に取り組んでいます。

【バス協調・共創PFひろしま事務局 濱本 一弘 事業推進課長】
「今の路線を見直して、より使いやすくて続けていけるようなものにしていくということで、市民の方の足を維持するというのを目的にしています」

【加藤キャスター】
「今度は西広島駅の北口です。こちらに停まっている実証運行ルートのバスは、バスと言っても車両はハイエース。通常のものと違って小さいですね」

大型2種免許が必要な通常のバスと異なり、タクシーと同じ普通2種免許で運転できる小型車両。

走るのは、己斐地区の3つのルートです。

この地区ではコロナ禍以降、利用者が減少し、採算性が低くなっています。小型車両の導入で、慢性的な運転手不足に対し採用の間口を広げて、路線を維持しようというもので、利用料金も均一で200円にしました。

しかし、利用者からは。

【利用者】
「9人しか乗れんのはちょっとね」

「1人の方が乗れなかった。困ります」

バス事業者は説明に追われました。

【エイチ・ディー西広島 菅野 龍義 常務取締役】
「どうしても、大型バスからの格差は事業者としても懸念の一つとしてありました。そういった意見を踏まえながら、よりよい交通路線の在り方を引き続き模索したいと考えています」

一方、好評だったルートも。

【加藤キャスター】
「広島市佐伯区のスーパーマーケットです。こちら、駐車場の店舗入り口のすぐそばを見てみますと、オレンジ色で新たに、くっきりとバス停が設けられています」

こちらのルートは、買い物や病院に行きたいという高齢者のニーズに対応、商業施設で直接乗り降りできます。

バスは、高齢化が進み高低差の大きい団地で、バス停までの移動が負担となる人が多い場所を走ります。

【加藤キャスター】
「一つの特徴であるバス停がないところでも乗り降りすることができるということで、より自宅の近くですとか、便利のいいところで降りられるのがこのバスの魅力かなと思います」

フリー区間を設け好きな場所で乗り降りすることができます。

【利用者】
「車がない人は助かると思う、お買い物と病院は大切だからね」

「バス停がなくても、どこでも止められるのはいいですね」

Qご自身にとってバスはどんな存在ですか?
「高齢者になると、身近な存在でなくてはならない存在だと思います」