あの90歳の現役ボディビルダー金澤さんが、男女ペアに初挑戦!「すごく練習した!」その結果は!?広島

9/24(木) 18:41

90歳の現役ボディビルダー、新たな挑戦に密着しました。

広島市内のジム。ここに『鉄人』と呼ばれる男性がいます。金澤利翼さん・90歳。

ムキムキの上腕筋に。浮き出た血管。全身の筋肉の大きさ、バランス、美しさなどを競うボディビルの現役選手です。

先月出場した、日本マスターズ選手権では…

「優勝は183番、金澤利翼選手!」

85歳以上の部で、見事優勝。

【日本最高齢ボディビルダー 金澤利翼さん(90)】
「勝った。よかった。勝った勝った。で、よ『かった~』 人生で負けたくないって気持ちでずっと続けてきたから、19回目の日本一になれた。サンキューベリーマッチョ」

90歳の鉄人は、いったいどんな生活を送っているのでしょうか?

午前7時。朝食はいつも決まったメニュー。ブロッコリーと納豆の入ったみそ汁に雑穀米。

若い時は肉食中心でしたが、50歳からは消化や吸収に負担のかかる肉や魚は、一切、口にしていないといいます。

【日本最高齢ボディビルダー 金澤利翼さん(90)】
「いいものをちょっというというのが、私の考え方なんです。こういう純日本食をベースにして体を作る、そして結果を出して、世のおじいさんおばあさんに、こういう食事でも適当な運動すれば、筋肉ができて元気でいられますよって、証明をしたい。それは私の生涯の仕事でもある」

トレーニングの拠点は、自身が経営するジム。受付対応や掃除、事務作業など、週6日・1日10時間以上働くかたわら、2時間のトレーニングを欠かしません。

この日、金澤さんが狙いを絞ったのは、肩回り。さまざまな種類のトレーニングを組み合わせていきます。

【金澤さん】
「おじいさんだから、もうきついことはしない。金澤利翼のやりかたは、筋肉をとらえてきかせる。きついことはしない。お年寄りには絶対に必要なことだと思う」

10代は水泳の選手としてオリンピック出場を目指していた金澤さん。

転機は20歳の時でした。当時、日本国内で流行の兆しを見せていたというボディビルへのチャレンジを決意したのです。

【金澤さん】
「どこを探しても、そういう時代があったんですよ。ボディビルに熱中する時代が。それに、私は日本一になれそうだと親に手を合わせて、5年で日本一になるから5年間は養ってくださいとお願いした」

その宣言通り5年後の日本選手権で見事優勝。その後も、好成績を収め続けましたが、34歳の時「限界が見えた」と現役を引退。

そんな金澤さんが現役復帰を決めたのが50歳の頃。きっかけは、妻の和子さんが病気がちになったことでした。

【日本最高齢ボディビルダー 金澤利翼さん(90)】
「素晴らしい奥さんに恵まれて、ボディビルのわがまま、それも叶えて。なんでもかなえてくれる。私が一番になることを喜んでくれる。何とかして病気を治してあげようと思って、日本一になろうとスタートした」

覚悟を決めた金澤さんは、和子さんが亡くなるまでに4回も日本一を果たしました。

そして、その後も勝利を積み重ね、いまだにトップに立ち続けています。

【金澤さん】
「私が優勝するたびに喜んでくれていた彼女の姿を思い出して、天国の彼女に喜んでもらうために、私はずっと一番を続けていくつもり。つもりよ。『つもりつもって』言うようだが」

90歳になった金澤さんの新たな目標が、男女で出場する「ミックスドペア」への初挑戦です。

この日は大会4日前。ペアを組む宮前さんと本番で決めるポージングを、一つ一つ確認していきます。

互いの『筋肉の魅力』を引き出しあう、1分間ほどの競技。動きをそろえるため、納得がいくまで何度も繰り返します。

【金澤さん】
「いやいや、もういっぺんいこう。足がガタガタだけど、『ガタガタ』言うなよ。90歳で出るのも歴史だから、2人が新しい歴史を作る。日本の」

2人で新しい歴史を作る…。その思いはこんな形にも。2人の挑戦を盛り上げる応援タオルを宮前さんが作ってくれました。

【日本最高齢ボディビルダー 金澤利翼さん(90)】
「(宮前さんに)どうやって作ったかって聞いたら、AI。それは『えーあい』。若く描いてもらったから、演技も若々しく、老人だけど若々しくやる。金澤さんは、おじいさんだからすごいなと納得してもらって、3位以内に入ればいい」

そして、23日。名古屋で開催されたジャパンオープン。

新幹線での移動中も、音楽を聴きながらイメージトレーニングをしたという、金澤さん。

【日本最高齢ボディビルダー 金澤利翼さん(90)】
「間違えないように、それだけ。私が間違えると(ペアの)宮前さんの動きが狂うから。ホテルにいてもすごく一人で練習しました」

しかし、残念ながら、目標の3位以内には届きませんでした。

23日の夜、広島駅に、大会を終えたばかりの金澤さんの姿が…

Qお疲れさまでした。
「あまり疲れていないけどね。お客さんの声援がすごかった。あれだけで感動した」

Qやってよかったですか?
「もちろん、みんなが『歴史に残る快挙でしたね』って、褒めてくれた。お客さまやテレビを通して、いろんな人におじいさんでも頑張ったらこうなることを証明できたと思うから、うれしい」

90歳でまたひとつ、新たな歴史を作った金澤さん。来月には『日本選手権』が控えています。

【金澤さん】
「サンキューベリーマッチョ!」

『90歳の挑戦』はまだ、道半ばです。