【広島土砂災害】災害を自分ごとに 被災した住民が運営する「豪雨災害伝承館」が訴える防災・減災の意識

8/20(木) 17:26

広島土砂災害で多くの犠牲者を出した広島市安佐南区に建設された広島市豪雨災害伝承館。まもなく開館して3年を迎えます。
来館者数は目標を大きく上回り、県内外に教訓を伝え続けています。

【徳島県議団の研修】
今週、火曜日。
広島市豪雨災害伝承館には来館者に取り組みを伝える高岡正文館長の姿がありました。

【高岡館長の講習】
「私も実は12年前に自宅が全壊しました。命は助かりました。災害が起こっても犠牲者を1人も出したくない。それを目指しています」

視察に訪れたのは徳島県議会の防災環境対策特別委員会のメンバーです。

【徳島県議会 近藤愉議員】
「過去の災害を後世に伝えていく事と、新しい防災減災の方法を地域のみんなで一緒に考えていくといった形で、常日頃24時間、防災の意識があるのかなと思った」

【伝承館完成】
広島市安佐南区八木の「広島市豪雨災害伝承館」は、災害から、9年たった2023年9月に被災者の要望を受け、広島市が建設しました。
被災した住民が、指定管理者として運営する全国に数少ない施設です。

【広島市豪雨災害伝承館 高岡正文館長】
「何にしても自分ごとになっているから、我々は自分ごとにするスイッチは何で入れるどのタイミングで入れてくださいということを伝えたい」

開館した、2023年度の来館者数は、7か月間で、およそ1万3千人。
その後も、年間、2万人以上が来館し、その数は年々、増え続けています。

【両陛下ご訪問】
去年6月、天皇皇后両陛下も、伝承館を訪問され高岡館長から、当時の様子を聞かれました。

開館から、3年が経ち高岡館長は改めて防災の意識を高めることの難しさを感じています。

【広島市豪雨災害伝承館 高岡正文館長】
「伝えておけばいいと思っていたがそうじゃいなと。もっと広範囲にもっと深く今の言葉でいうと自分ごとにする。一番難しい話だがそうなってもらいたい、してもらいたい思いが強くなってきた。この3年間で」

伝承館には、毎日、様々な人が訪れます。

【訪れた高校生は】
「学校の課題で自然災害をここで学ぶ。自分の住んでいる所が土砂災害警戒区域なので対策はしています」

Q:雨が強く降ると気になる?

「気になります」

今月から、期間限定で、展示コーナーに設置されているのは、防災や気象を楽しく学ぶことができるゲーム機です。伝承館の展示を貸し出す代わりに、気象庁が運営する東京の気象科学館から、提供されました。

【広島市豪雨災害伝承館 高岡正文館長】
「1個の災害ではなくなっている。みんなの住んでいる所で起こる災害に対して、防災減災の知識が機能しないかなというように僕自身の考え方が変わってきた」

被災者にいかに自分ごととして考えてもらうか、広島市豪雨災害伝承館では、全国の防災施設と連携し災害に強いまちづくりへの挑戦が続きます。