防犯カメラが捉えた「断層隆起」の瞬間 広島大学教授が現地調査 「学校に断層面」専門家も驚き 熊本地震

8/17(月) 18:21

熊本地震の被災地で断層の調査を行った広島大学の教授が報告会を開きました。

先月発生した「熊本地震」。

「ああ~…田んぼに大きな亀裂です。かなり大きくぱっくりと割れています」

これはその”瞬間”をとらえた防犯カメラ映像です。
激しく揺れる軽トラックの後ろで田んぼが突然、隆起する様子が映っています。

熊本県益城町から八代海南部に至る「日奈久断層帯」が引き起こした今回の地震…。

【古賀記者@宇城市小川町】
「こちらの道路では電線が切れて垂れさがってきています。そしてその先ではアスファルトが波打つようにせりあがって歪んでいます」

広島大学の専門家も現地に入り調査にあたりました。

熊原教授と後藤教授が「地上」と「上空」からそれぞれ行った調査では今回の地震の断層破壊が熊本県益城町から八代市までのおよそ38キロに及んだことがわかりました。

熊原教授はこれまでも2016年の熊本地震後から、断層が動き続けることで地表に変化がみられる「地表余効すべり」の変化を継続調査し断層に沿うズレが7年間継続していたことを明らかにしていました。

今回の調査では2016年の地震以降ズレが生じていた「益城町」から「甲佐町白旗」までの7kmで再び「右横ズレ」が生じていることを確認。

【広島大学大学院人間社会科学研究科・熊原康博 教授】@御船町
「ここは白い線で示すところがブロック塀、敷地の境界に。もともとは真っすぐつくられていたが、10年前の変位、途中の横すべり、今回の全てを含んだ変位は1m」

また発災直後、TSSの取材班が遭遇した宇城市の”隆起”現場は10年前の地震で変位がなかった場所です。

【広島大学大学院人間社会科学研究科・熊原康博 教授】
「1mくらい右横ずれして、右の西側のほうが落ちているということで、左側のほうに山があるので山と盆地をつくるような運動が今回の活断層でも見られる」

そして、今回の地震で最大のズレがみられたのは「八代市岡」でおよそ1.3m右横ずれが起きていました。

一方、国土地理院の活断層図の作成にも関わってきた後藤教授の調査では…。

【広島大学大学院人間社会科学研究科・後藤秀昭 教授】
「グラウンドがひび割れているのが上空から見えて、これも地震断層であるとわかったが、実は活断層の線を引いていませんでした。(学校や病院など)大変重要な公共的な施設では断層の被害を免れるべく、建物の規制とかいろいろなことを考えていかないといけない」

県内に住む人も熊本地震を他人事とせず、国土地理院HPなどで身の回りの活断層を確認し対策をしてほしいということです。