新アリーナ実現に向け、官民協議会始動 「『オール広島』で総力を挙げて広島の未来を作っていきたい」広島

7/8(水) 19:05

「ツイセキ」です。
1万人を収容するアリーナを広島駅の北口に建設しようと、官民連携の協議会の初会合が7日開かれました。

7日夕方、エディオンピースウイング広島に集まったのは、協議会設立を呼びかけた広島ドラゴンフライズの浦社長をはじめ、横田知事や広島市の松井市長、広島商工会議所の松藤会頭、JR西日本の飯田支社長、広島イベント事業振興協会の松本理事長です。

【広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉社長】
「しっかりきょうはアリーナに向けての想いを語らせていただければと思いますので」

官民のトップが集い始まった協議会。
オブザーバーとして、地元町内会やスポーツ、経済団体も参加しました。

【福山市立大学 渡邉一成教授】
「オール広島で総力を挙げて広島の未来を作っていきたいというものだと思っております」

強調されたのは、「オール広島」です。
建設候補地はJR広島駅北口にあるJR西日本広島支社の跡地。
駅から徒歩3分とアクセス抜群の場所に1万人を収容する多機能アリーナの建設を目指します。
メインの活用方法は、プロスポーツの試合会場。
バスケットボール「広島ドラゴンフライズ」とバレーボール「広島サンダーズ」のホームアリーナの役割を担います。
さらに、コンサートやイベントの会場、また、災害時の拠点などとして活用されることも共有されました。

【広島市 松井一実市長】
「新アリーナのまちづくりの拠点としての機能を最大限生かすことができるように、みなさんと一緒になって連携強調しながら取り組んでいきたい」

【広島県 横田美香知事】
「新アリーナが実現すれば、とくに若者にとって魅力ある街づくりにつながり、広島市の都心の活性化に資するものと大変期待」

【JR西日本広島支社 飯田稔督支社長】
「端的に申しますと最大限頑張ります。のぞみが停車する広島駅直結の立地、最大限生かしながら、首都圏・関西圏・九州圏の広域からの集客の促進に取り組むこともできると思います」

【広島商工会議所 松藤研介会頭】
「建設費の高騰が懸念されるなか、スピード感が必要、建設にあたってはぜひ地元企業の活用もお願いしたい。広島商工会議所としても最大限の努力をしていきたい」

出席者から前向きな発言が出るなか、発起人の浦社長は・・・。

【広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉社長】
「夢のアリーナのスタートラインに立てたので素直にうれしい」

すでに広島には、1万人規模を収容できるグリーンアリーナがあります。
なぜ今、新しいアリーナが必要なのか。
バスケットボールのBプレミアリーグや、バレーボールのSVリーグでは、5000席以上の収容やVIP席の整備などを備えたアリーナが必要とされます。
しかし、広島で基準を満たすのは、グリーンアリーナしかありません。
広島ドラゴンフライズは、2031年度までの暫定利用を条件にグリーンアリーナを使用しています。

また、広島では人気アーティストの全国ツアーから外される「広島飛ばし」が課題となっています。
スポーツ利用が優先されるグリーンアリーナでは、コンサートなどの有料興行数に制限があるからです。
全国の主な地方都市での去年のライブ公演数を比較すると、人口の違いはあるものの、広島だけ、1000本を下回っています。

【広島イベント事業振興協会 松本朋憲理事長】
「1万人規模というのは、各地でされる重要なポイントになるツアーを組まれる段階で、広島ははずせない重要な都市であるというところは、(新アリーナがあれば)要になる、判断基準になると思う」

広島ドラゴンフライズなどは、建設に向けた署名活動を行ってきました。

【署名の様子】
「新アリーナに向けた署名へのご協力をお願いいたします」
【署名した人は…】
「コンサートやってほしいよな」

賛同は広がりおよそ9か月で10万人以上の署名が集まりました。
同時に県や広島市、JR西日本とともに勉強会を立ち上げ、協議会設立の地ならしを行ってきました。

【広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉社長】
「広島ってエディオンさんもマツダさんも、皆さんで作り上げた。昔はたる募金みたいなところからカープさんもスタートして、地域の方々がみんなで協力してマツダスタジアムも建てられて、3連覇したりですね、一気に飛躍されたと思いますし、エディオンピースもですね、支援があってスタジアムができているので、アリーナもオール広島で作っていこうと。やっぱりかかわる人が多ければ多いほど、いろいろなところで波及効果があると思うので」

マツダスタジアムやエディオンピースウィング広島に続けるか。
新アリーナ実現に向けた本格的な協議はこれからです。

スタジオ解説

いよいよ本格始動した新アリーナ建設。
ここからは、取材した石井記者とともにお伝えします。
よろしくお願いします。
まずは、新アリーナの現在の想定がこちらです。
収容人数は最大1万人。
場所はJR広島駅から徒歩3分のJR西日本が所有する土地を借ります。
開業はバスケBプレミアリーグの2031年10月に始まるシーズンを目指します。

その活用法は実に多岐に渡ります。
前述したほかにも、行政などの式典、エリアマイス、イースポーツや格闘技の会場、フィギュアスケートのショーなど様々な使用が想定されます。

気になる建設費用ですが、7日、こんな発言がありました。

【広島ドラゴンフライズ 浦伸嘉社長】
「建物を行政が所有して民間が運営する負担付寄付がございますけれども」
【JR西日本 飯田稔督支社長】
「負担付きという事業手法がもっとも適切で素晴らしい手法」
【松井一実市長】
「こういったやり方はやったことがない。どういった問題があるかを検討して」
【横田美香知事】
「どういう形がいいかは、まだこれからですね」

浦社長から提案されたのは「負担付き寄付」です。
これは、民間からお金を集め、行政に寄付をし、民間が運営をするという方法です。
アリーナを使用する人の費用負担を抑えられるのがメリットということで、今後の検討課題です。

7日は、「今から」ということで数字は出てきませんでしたが参考までに…。
エディオンピースウイングスタジアム広島は事業費が285億7千万円かかりました。
ただ、このときより今は物価が高騰していて、今作ると2倍以上という声もあがっています。

また、一番最近できたアリーナで去年完成した愛知県にある「IGアリーナ」こちらは、スポーツ庁によると事業費400億円です。
こちらは1万7000人収容と規模が大きいものなので単純に比較はできませんが、多額の費用を要することは間違いありません。

さらに、懸念されるのは駅前の渋滞です。
近くには、これから高速5号線が開通し、新病院も開業します。
協議会では、周辺の街づくりを含めて検討する必要があり「期限を決めずに、丁寧に話し合いを進めていく」としています。
実現すれば広島の顔となる新アリーナだけに、今後の協議会の行方に注目です。